恐ろしい街、新宿
いよいよ少し冒険してみよう。次は新宿駅だ。東京初心者からすると新宿ほど恐ろしい場所はない。駅からしてとにかく巨大なのでメガネをしていても目的の出口から駅を出られたためしがない。
新宿ではたまにデイリーポータルZの企画会議が行われるのだが、夜になるとまたさらに難易度が上がる。街では声をかけてくる全員が僕をワナにはめようとしているようにすら見える。
就職して東京に出てきたあたなの歓迎会を上司が催してくれることになった。他の人たちの都合を考えて新宿にしたよ、なんて言われると「あ、いいっすね」と言わざるをえないわけだが、正直なところ恐いから嫌だ。その日はおそらく集合時刻の30分前には駅についているだろう。
そんな鬼たちの住むこの駅で、もしメガネを無くしたらどうなってしまうのか。果たして無事メガネ屋までたどり着けるのだろうか。そんな状況想像しただけでかわいそうなので今回も代わりに僕が試してみることにする。
「恐ろしい街」が一気に好転する
ところがぼんやりした視界で新宿駅周辺を彷徨い始めて約2分、なんと駅を出てすぐにメガネ屋さんを発見してしまった。例の超音波洗浄機がまた僕を誘ってくれたのだ。
「ジジジ・・(こっちだよ)」
なんだこの駅、すごいいいじゃないか。
その後、しばしあてもなく歩いてみたのだが、他に3軒のメガネ屋さんを見つけてしまった。こうなってくると新宿駅周辺の店舗がメガネ紛失者に向けてマーケティングをしているとしか考えられない。感謝の気持ちを持ってこれからは積極的に道とかも覚えようと思った。
コンタクトの人か!と思って近づいたら清掃の方でした。
楽園、新宿
というわけで新宿は信じられないほどメガネ紛失者に優しい街だと言うことがわかった。都内でメガネを無くしたらまず新宿を目指すべきだ。もちろん評価も高いぞ。
新宿駅でメガネを無くした場合、無事でいられる可能性
90%
歩いていると親切にもどんどんとチラシがもらえる夢のような場所。モデル地区に認定したい。