デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


はっけんの水曜日
 
長く走ると記憶がなくなる〜東京コネタマラソン実走編

東京マラソンコネタ10 「ゴールしても座り込むな」

いよいよゴールしたあとにもコネタは満載だ。というか走っている間ははっきり言ってコネタどころの騒ぎではなかったのです、すみません。

走り終えたらとりあえず座り込みたいところだが、今回それは許されない。なぜなら人数が多いので座っちゃうと渋滞してしまうのだ。

感動のゴールのあとに待っているのは。  

長い歩き。 仮装とかしてると記者につかまります。

なのでゴールをしたあとは着替えなどの荷物が置かれている会場まで歩くことになる。ここには取材の人がいるので仮装したりして目立っている人はかなりの確率でインタビューされるぞ。このときほど「目立たなくて正解だったんだ」と思える瞬間はない。プーさんとか取材陣から逃げるようにふらふらと斜めに横切っていった。

プーさん満身創痍。  
ここでは計時チップを渡すと。 代わりに完走メダルがもらえます。

東京マラソンコネタ11 「ゴールした後もいろいろもらえる」

誘導されるがままに這うように進むと、計時タグとメダルを交換してもらえる。その後も流れに任せて歩いているうちに手の中にはタオルやらみかんやらバナナやら水やらがつぎつぎと増えていく。というか増えていた。あまり「もらった」という意識はない。

ここを通ると首にタオルをかけてくれます。  
こちらはゴール後の給水所。 ペットボトル入りの水ももらえる。
他にもなんかお菓子とか。 みかんとか。

東京マラソンコネタ12 「走ると過去の記憶も怪しくなることがある」

そういえばここまで内緒にしていたが、マラソンを走ると記憶が欠落することがある。走っていた時の記憶がさだかでないのはまだしも、僕はこの日の次の朝、会社に行こうとエレベーターのボタンを押すときに戸惑った。

はて、何階だったかのう?

原因は不明だし他の人がどうなのかわからないが、僕はマラソン大会を終えた後よくそういうことがある。

バナナとか。とにかくたくさんもらえる。  

ここまでくるとようやくしゃがみ込めるのだが、すでに体が冷え切っているのでしゃがむと寒さで震える。でも、しんどいからしゃがむ。

この寒さの中、しゃがんでしまうとだいたいは二度と立てなくなるのだが、そういう人のために隣のテントではサロンパスがもらえる。椅子もあるのでその場でかけられるだけかけたらいい。

で、ようやくげろとか吐けるようになる。  

最後にサロンパスをくれるやさしさ。

ここで座ってみんな一服します(サロンパスで)。

軽い気持ちでやらないほうがいい

マラソンを走るといつも思うのだが、一体こんな辛いことして何が楽しいのだろうか。結構な時間をかけて準備をした上で目のくらむような辛さに臨むのだ、意味がわからない。

それでも走るのはやはりあの走り終えた後の充実感というか、昨日の自分とは明らかに生まれ変わってしまう感じというか、そういう一度他界した感を味わえるのが醍醐味といえばそうなのかもしれない。限界を一度超えるという体験を合法的に得られる手段なのだ、マラソンって。


 

また走るぞ

こんだけ書いたが、それでもマラソンは面白い。走っている間はこんなこと二度としないぞ、と心に誓うのだけれどその気持ちも日が経つ毎に薄れていき、2日後の今日にはすでに次にエントリーできる大会を探し始めたりしているから恐ろしい。走り続けていればいつかいいことでもあると思っているのだろうか、そういう人の生き方を遠目で見ての「ランナーズハイ」という言葉なのかも知れないですね。

※これはあくまで参加してみた僕の主観です。体力や練習量の差もあると思いますので、すべての人が同じ状態になるとは限りません。

自分のこと応援してくれる人がどこかにいると思うだけで走れます。

東京マラソンコネタ13 「応援されるとうれしい」

リアルタイム更新を見て来てくれたのか、沿道から3人ほど僕に声援を送ってくれた人がいました(聞こえなかっただけでもっといたかもしれない!)。本当にありがとうございます。自分に対しての応援って本当にうれしいものですね。

 

 
 
関連記事
東京おしるこマラソン
2.4時間マラソン
走ると煙が出る靴を作る

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.