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フェティッシュの火曜日
 
武将の合戦を生で見た

居合い術の模範演技などが行なわれているが…
アシスタントが武将!ああ、ぜいたく!

舞の音楽は『風雲鉢形城』(1997年発売、廃盤)

出陣を前に、敦盛で盛り上がる(信長といっしょ!)

ステージ前では居合いやらスポーツチャンバラやら陣太鼓演奏、太極拳まで幅広く行なわれていた。

合戦前の寸劇も行なわれて「やっぱり出陣前には『敦盛』舞うんだ!」と静かな興奮があった。「人間五十年、下天のうちにくらぶれば…」という織田信長が舞ったあれである、敦盛。

生敦盛。生YAZAWAみたいな感覚かと思ったら、実際に体験したそれは「なるほどねえ…」という柿渋染めを手に取るような感覚だった。和菓子もなしに、お茶がよく進んだ。

非常に伝えにくいのでまあ色々なことがあったぞ、と。さあ、来るぞ。武将、来るぞ。


プラカードを先頭に各隊が入場。ああこれが甲子園か。
これが甲子園です、と言われてこの時の私は(周囲のおじいちゃんたちとともに)信じたんじゃないだろうか。

左見ても武将(至高)
右見ても武将(究極)

続々と集う武将

出陣式には青年団の方やら、郵便局、農協、果ては保育園の園児たちも小隊を組んで参列していた。

当時も数千数万の大軍といってもこうした2〜30人の小隊が集まっていたのだろうなあ。ただの兵の区分だが、また何でも感動するおじいちゃん化していた。

多分その時の私なら赤子のひびわれを見て泣けただろう。


おえらいさんがアタッシュケースをポチッとな
花火がパーン!多くのおじいちゃん達とともに絶頂を迎えた。

伝令が入って「申し上げまする!」「何事じゃ!?」一生に一度は言ってみたい言葉が連続で。

大掛かりなコントに思えてしまった

当日はマイクの調子が悪かったようで、「本日はピガー!ピゴー!」とハウリングが多発していた。普段ならそういうこともあるよね、程度なのだが、武将がマイクをハウらせるというのがおもしろくてしようがなかった。

壇上では三献の儀(出陣前の験担ぎで鮑や昆布でお酒飲む儀式)や伝令とのやりとりなど、出陣前が再現されていた。

これが三献の!とか、伝令!と感動する一方、大掛かりなコントなのでは?という思いが頭をもたげる。箸が転んでも武将マイクハウらせても笑うような多感な年頃から、ああ私は一体いつになったら抜け出せるというのか!


胡床こわれる。それだけで立派なコントとなる壇上。
裏から見てようやく客観視できた。これ変ですごいよ。

座っちゃう武将も
記念写真撮っちゃう武将も

武将にも色々ある

出陣となった武将たちはパレードに出かける。勇壮だったりユーモラスだったり様々な武将を見られたので、ここで武将コレクションを開催したい。


〜武将コレクション2009spring〜

赤い武将
青い武将
大奥な武将

山伏な武将
郵便局な武将
農協な武将

国際色豊かな武将
低年齢化が進む武将
交通安全を願う武将

いろいろすぎてよくわからない武将
サングラスをした新しい武将
花粉症はみんなつらい武将

こうして武将たちは行く
ハーメルン

「あ…おれの槍…」(武将から取り上げた)

パレードに見る足軽

便宜上、武将武将言ってきたのだが、大半は足軽(歩兵)の方だ。

「桜もう終わっちゃったな」とか「(看板見て)シルバー会員募集中だってさ、入れてもらえー」とか普通の話が聞こえてきて、ああ多分当時の行進する兵士たちもこんなこと言ってたんだなあ、とか思ったのだが、すいません!今のとってもおじいちゃんぽかったので聞かなかったことにしてください!(記者生命かかってます)


Q.「武将も給水するのですか?」
A. 武将も給水します

街に武将があふれて異世界化する
他のパレードも出て、祝祭性だけが異様に高まる

少し休憩しないともったいない

こうして一時間ほどパレード時間に入る。武将の人たちはご飯を摂れないが、この時間を利用してお昼にする。

武将は大体30分くらいで目に慣れる。ぜいたく病というやつである。メインである合戦の前に一度別のもので目をリフレッシュさせるのがいいだろう。


全然関係ない巣鴨の風景でも見て、目に日常性を取り戻しましょう
 
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