弁当の盛りで張り合う
お次は学生街にあるお弁当屋にやってきた。駒場東大前の「もっくもっく」というお店だ。東大の学生がよく買いに来るということもあって、ご飯の盛りがとにかく凄いらしい。
今度こそ安藤さんに一矢報いたい。先ほど惜敗した食いしん坊キャラを脱ぎ捨てて、新たな大盛りキャラに扮そうする。
スポーツマンである。体が資本のスポーツマンは食いしん坊に負けず劣らずの大盛りキャラといえる。おまけにここは学生街なのだ。空腹に耐えかねて部活を抜け出してきたスポーツマンなのである。大盛りにしてあげたくなるのが人情だろう。
閉店間際だったが運よく焼肉弁当が残っていた。スタミナが必要なスポーツマンにはぴったりのメニューである。
店内ではおじさんがひとりで調理している。おじさんは時折こちらに視線を送るが、客の雰囲気をみて盛りを吟味しているのかもしれない。
何度目かにおじさんがこっちを見たとき「3日間、何も食ってないんですよ〜」などと余計なことを言ってみたりしたが、おじさんは特にリアクションすることもなく黙々と焼肉弁当を仕上げた。
勝った
写真では違いが分かりにくいが、持ち比べてみると確実に僕の焼肉弁当の方が重量がある。計量してみるとやはり僕の方が20g重かった(確実にと書いたわりにはたった20gですが)。
この勝利がたまたまということも考えられるので、ここで止めておくのが得策だろう。一度勝った相手とは二度と勝負しない。それが気持ちよく生きるコツである。
まだ大物が残っていた
大盛りが食べたかったら「大盛りで」と素直に言えばいいのかもしれない。それを言わずとも大盛りにしてもらえる人がいる以上、僕はそこに張り合っていきたい。
安藤さんには勝利したが、デイリーにはさらなる強敵がいることを忘れてはならない。 宮城さんだ。現在ダイエットに励む宮城さんであるが、大盛りにされる才能にかけてはライター陣の中で随一だろう。
宮城さんが痩せてしまう前に、一戦交えたいものである。