一方で心に悪い考え方というものもあるらしい。
「ものの見方が偏っていたり、不自由だったりという極端な考え方。それが心に悪い考え方です。世の中には白と黒しかない、という思考ですね」
そのような考え方を心理学の世界では「不適応思考」と呼ぶらしい。逆に、心にいい考え方の出来る人を「認知的複雑性の高い人」と呼ぶという。白でも黒でもない、グレーな部分を認識して物事を単純化しない人。
昔のスネークマンショーに「良い物もある。悪い物ある」というロック評論家のネタがあったが、あれも心にいい考え方の一例かもしれない。
心にいい考え方で詐欺について考えてみる。詐欺が悪いとは限らない?
いや、詐欺は悪い。ダメ、絶対。
詐欺といえば、本の中で「大阪のおばちゃんは振込め詐欺にひっかからない」という記述があった。大阪のおばちゃんたちには「突っ込みの力」が備わっているからだとか。テレビのワイドショーに突っ込めるかどうか、そこが大事なのだ。僕は一度ひっかかっているのでもう大丈夫だと思う。 |