憧れの出前機
「性能的には出前機が一番」
社長の言葉が頭から離れない。出前機を使っているお店を 探すが見つからない。そんなとき道端で出前機をつけた 原付バイクを見つけてしまった。
バイクの荷台についているのが出前機。
出前のための機。いろんなパーツが合わさって水平を保つ
おおぉぉおぉ。初めてこんなに至近距離で出前機を見た。色々なメカメカしいパーツが合わさって荷台のバランスを保つ。一部を水平に保つためだけに設計され、動く道具。
これは格好良い、すごく安定するに違いない。だがこのバイクはどこの店のものかわからない。出前機を試す手立てがない。
だから、買った。
我が家に出前機が
どうにも出前機を体験してみたくて検索していたら中古品がオークションに出ていた。でも僕が買ってどうするんだ。使い道がないぞ、でも格好良いしなぁ。
2日後に届いた。
家の中に出前機が来た。田舎にサーカスが来た時のような高揚感。かなり古い物で錆びていたりもするが空気バネなどはちゃんと動くので出前機としての機能は果たすだろう。
だが本来これはぶら下げて使用する部分だ。ぶら下がる部分?無いよ。中古でそれが無いために安かったのだ。だがそれが無いと出前機として使えない。まず、乗り物に付けられない。
仕方がない、作ろう。
パーツがないのなら作ればいいじゃない。
そしてついに、合体!!
完成!!僕の出前機。
出来たー!!出来たのだから作成の苦労などは言うまい、所々色が違うことなども気にしないで欲しい。
僕だけの出前機がここにあるのだから。
出前機は走ってこそ
出前機が家の中で凛々しく立っている姿を見ているだけで十分幸せな気持ちになってしまう。出前機的にもこれが幸せなんじゃないだろうか。でも企画的にはダメなんでしぶしぶ公園に向かう。
自転車に設置し、ケーキを載せて車体を傾けた。水平だ。自転車に付けた後のメカメカしい感じも捨てがたいがそれ以上に水平を保つ力に驚いた。
出前機、お前、本当は出前がしたかったんだな。わかってやれなくてごめんよ。さぁ走ろう!!
マウスオーバーでヨタヨタします。
自転車でも両手が使えるので自由に操作できる。だが後ろの出前機が水平を保つために揺れて運転しづらい。バランスを保つのが難しい運転姿が頼りない、出前機の足を引っ張ってしまった。
出前機の評価
結局すべての方法でケーキは倒れなかった。水もあまりこぼれていない。かなり優秀な結果。と言うか持ち帰りの際にケーキを倒しちゃうのは僕ぐらいなのか。僕のがさつさを現す結果となった。
流石というべきか評価はこのように。
紐で付けている、僕が作ったパーツを使っているなど本来の性能を発揮できない要素が多い状態でこの得点。新品だともっと凄い結果になっていたかもだろう。カッコよさも5点だ。
出前機自体は格好いいのだが僕が乗ると不似合いだった。相棒としてこれではダメだ、僕も全力で答えよう。
似合ってないけどこれが僕の全力。
蕎麦屋っぽい!!全力で蕎麦屋!!
蕎麦屋だー!全力で出前―!!
あ…
あぁぁ…
まとめ
4つの出前法を試してみたけれど得点的にはあまり変わらない結果となった。しかし内容的にはすべての方法に長所短所があり 出前をする際の地域や人の特徴によって最適な方法が変わってくるだろう。なのでどれが優勝とは一概に決められません。皆さん自身の優勝出前方法を探してみてください。
あ、でも僕の中で優勝は僕の出前機です。ダントツで。そして、どんなに優れた方法でも調子に乗ったら駄目って事を再確認。あと、グラフはいっぱい重ねたら見づらい。