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フェティッシュの火曜日
 
昼間でも暗いところに行きたい

24年目の初体験


京王よみうりランド駅から10分程度歩いたところにある威光寺

昼間でも、ユニットバスの0.9ルクスより暗いと教えられた弁天洞窟は、威光寺の境内にある。受付で拝観料を払うとロウソクを渡されるので、それを持って洞窟へと向かう。


洞窟の入り口

ロウソクに火を灯し洞窟に入る。
洞窟は全長65メートルあるが、唯一の光が入る入り口も、すぐに道が突き当たり二手に別れるため、そのほとんどが光が全く届かない暗闇となっている。また、江の島の岩屋洞窟にあったような照明は一切ないので、洞窟内はとにかく真っ暗なのだ。


ロウソクの炎だけが頼り(マウスオーバー)

周りがどうなっているかわからない(マウスオーバー)

ロウソクを消すと全く先が見えない。
たとえば夜は、いくら暗いといってもしばらくすると目がなれて周りを見渡すことができる。しかし、この洞窟ではロウソクが消えるといくら待っても目がなれるということはなっく、ずっと暗いままだ。

昼間なのにこんなに暗いのは初めてだ。そもそもこんなに暗い夜も体験したことがない。こんな暗さは24年間生きてきて初めてだった。


ロウソクを消すと照度計は0ルクスを表示していた


マウスオーバーしてみてください

この洞窟は大蛇が祭ってあり、洞窟内に石造が置かれている。それらはロウソクの弱い炎に照らされて突然現れる。ロウソクの炎が照らす範囲は極めて狭い。だから、石造が目の前に現れた時は声を出して驚いてしまった。


昼間でも暗いことに満足

暗いところが好きでも出口の光にはホッとする

一番最初に言っていた、「誰でも行けるけど昼間なのに暗くて、でも明かりがついていないところ」が本当にあることに驚いた。もちろん照度計はロウソクを消すと0ルクスを表示していた。昼間とか夜とか関係なしにとにかく暗いところだった。ここに来なければこんな暗さは一生体験することはなかっただろうと思う。

威光寺
住所:東京都稲城市矢野口2411
電話:042-377-6300
京王よみうりランド駅から徒歩10分程度
拝観料:大人300円 子供200円


今回見つけた昼間でも暗いところは、
1位「大蛇が祭られている弁天洞窟(0ルクス)」
2位「昔は弁財天信仰を集めた岩屋洞窟(8.5ルクス)」
3位「国宝に指定されている鎌倉の大仏(22.9ルクス)」となる。

ただ、測定してしまったばかりに2位が「僕が毎日シャワーを浴びるユニットバス(0.9ルクス)」とも考えられる。この順位の中に入れると急に家のユニットバスが神々しいものに思えてくる。

まぁ、それはいいとして今後も昼間でも暗いところを探して行こうと思う。

ドキドキしていたいから好き

暗いところは先に何があるかイマイチ分からないからドキドキする。そのドキドキが楽しいから僕は暗いところが好きなのだ。
また僕は細い道も好きだ。これも好きな理由はドキドキするからだ。大きい道と違い標識もないし、細いから先もよく見えない。その結果、その道がどこにつながっているのか分からずドキドキする。それが楽しいから遠回りになりそうなのに歩いてしまう。今回、取材に行った鎌倉や江の島は細い道が沢山あったので楽しかった。

この道をゆけばどうなるものか

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