夢に出てきたスーパー

次に向かったのは、スーパーだ。

船を２回乗り継がないとここまで来られないという難度に対して、目的地が「ふらっと入ったスーパー」ってのがおかしい。港に着くとすぐタクシーに乗り込んだ。

目的地を聞かれたので（当たり前だが）、
「スーパーふじや…っところなんですけど、て知ってます？」
と聞いたら
「もちろん！私が毎日通ってるところよ。」
と、いかにも島っぽい答えが返って来た。

この運転手さんがたいへん「当り」で、島ならではのフレンドリーさとフリーダムさにあふれていた。。

きわめつけはこれだ。

ユーミンの歌碑がある高校

目的のスーパー以外にもいろいろ（教会とか）連れて行ってもらったのだが、そのひとつにユーミンが校歌を贈った学校があり、その歌碑があることで有名、とのことで連れて行ってもらった。

それは「瞳を閉じて」という歌で、ＣＤにもなってる有名な曲だという。ユーミンなら私も、特に荒井由実時代のＣＤはけっこう持ってたのでたぶん知ってるだろうと思ったが、しかしどの歌が何というタイトルかをマッチさせずにいつも聞いていたので、タイトルだけ聞いても分からない。そこで、
「どんな歌ですか？（ちょっと歌ってみてもらえません？）」
と聞いてみたところ
「ちょっと待って。生徒ば集めてきて歌わせるけん。」
と言って、まさに近所の子供たちを集めるノリで高校生を呼んできて、高校生たちがその場で歌ってくれたのだ！

ああ、島ってイイ！

「高校生」と聞くと、たとえば「渋谷の女子高生」とか聞くと、ロクデモないイメージが先行しがちな昨今だが、そんなイメージとは180度違うこの光景。

彼女ら（彼ら）の歌がまた、大変素晴らしかった。
ユーミンが歌うよりずっと素朴で味わい深い。

動画でも撮ったのでホテルに着いてから繰り返し聴いていたら、頭から離れなくなり、翌日はすっかりこれがテーマソングとなった。

スーパーもまたフレンドリー

という感じで、タクシー運転手さんの豪腕ぶりを楽しませてもらったりしながら辿り着いた目的地、「スーパーふじや」はこんなところでした。

店内の写真を撮らせてくださいと言う時に、ちょっと見てきての投稿を印刷したものをお店のかたに見せた。
すると、「夢の中になぜか出てきた」という部分で「ぷっ」となると共に、
「名前ば教えてもらえたら土産ば送ったとに…。」
とも言われていた。

また、私が長崎（市）から来たと言うと、ちょうど明日長崎に行く用事があって船を出すから送ってくれるとまで言ってくださった。それで長崎に帰ったら話のネタとしては最高なので是非乗ってみたかったが、まだもう一件、別の島で見ないといけないものがあるので丁重に断った。が、その上、コーヒーまでおごってもらってしまった。

もうほんと、随所で感じる“島クオリティ”に、
すっかり私は奈留島のファンになったのであった。

再びフェリーで次の島へ

奈留島での任務を完了し、今度は16:30発のフェリー「ニューたいよう」に乗って次の島に移動する。
（このフェリーに乗り損ねると奈留島に宿泊を余儀なくされる）

奈留島での滞在時間は延べ2時間25分だった。