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ちしきの金曜日
 
国道58号の謎


まさかこの国道がねえ。

先日、鹿児島に行った。で、祖父母の家で鹿児島の地図を見ていてあることに気がついた。市内にとても短い国道があるのだ。

それは国道58号。地図で見ると700メートル足らず。

どんな国道なんだろう、と思って見に行き、調べてみた。免許も持ってないのに。

そうしたらすごいことがわかったのだ。

大山 顕



すごく短いぞ

まずはぼくが地図で見て、おや、と思ったように、みなさんにも、おや、と思ってもらおう。鹿児島市内の国道58号はこんな風にごく短い。



より大きな地図で見る
700メートル足らず。こんな短いんだったらべつに国道じゃなくていいんじゃないか。

これは気になる。別にへんぴなところではなく、市内の繁華街すぐ横だ。これは見に行ってみなくては。

おどろいたのは、出かけようとしたら、「けんちゃん、どこいくの?」と祖母と叔母にきかれたので「国道58号を見に行こうと思って」と答えると。

「国道58号?どこそれ」

とかえってきたこと。そう、現地在住の人もこの道が国道だと認識していないようだ。まあ、短いからしょうがないのかねえ。


路面電車に乗って「朝日通」という停留所で降りると、そこが国道58号。

で、路面電車に乗って行ってみたところ、そこは市役所や郵便局、病院や文化センターがある、そういう街だった。ちょっと北には鶴丸城の城跡がある。かつての中心市街がここらへんだったのだろう。

58号は路面電車の停留所名になっている「朝日通り」が別名のようで、つまり叔母を始め鹿児島の人はたぶんここを58号ではなく、そう呼んでいるのだと思う。

交差点から、まずは西の山の方へ行ってみよう。


300メートルも行かないうちに国道3号と10号にぶつかる三叉路で58号は終わってしまう。

おにぎりのフォントが古い!そして突き当たりには西郷さん。

まあ、ふつうの街、ふつうの道だ。劇的な何かがあると期待していたわけではないが、ちょっと肩すかし。

そして山の方へ歩き出すとすぐに58号は終わってしまう。

ただ、この国道3号と10号にぶつかって終わる三叉路は非常に象徴的な場所で、そこにはあの西郷さんが立っているのだ。

西郷さんに敬意を表してか、この三叉路付近のおにぎり(国道の標識のことをこう呼ぶらしいですよ)の数字フォントが古いものだったのがうれしかった。本ページ冒頭のものと比べてみてほしい。ね?ね?いいよねえ、このフォント。

ええ、うれしかったんですよ、これが。わるいか。


58号の起点に立ち、国道を見つめる西郷さん。西郷さんは国道マニアであったか!

つまり西郷さんのあしもとから国道58号が始まっているということ。

どうせなら58号じゃなくて「315(サイゴー)号」あるいは「31号(サイゴー)」だったらよかったのに。

と思ったら、315号は山口県を走っているとのこと。そういう意味では薩長同盟、いまもなお、ってことだ。そういう意味ってどういう意味だ。


西郷さんが見つめる58号の起点から先。

西郷さんをバックに記念撮影するまっとうな観光客と、西郷さんが見つめる58号をうっとり見つめるぼく。

終点まで歩いてみよう

さて、西郷さんを起点に、58号の終点まで歩いていって見ようと思う。どうせ700メートル足らずだ。すぐだ。


港に向かって歩きます。標識に58号はフェリー乗り場に続いていることが記されている。

例によって鹿児島にはあちこちに桜島の灰を捨てるステーションがあります。最近はよく噴煙上げるらしく、滞在時にもなんどか降られた。
滞在したのは9月末だったのだが、さすが南国。けっこう暑かった。

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