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フェティッシュの火曜日
 
カジカ酒を飲みたい

カジカを炭火で焼く

本当は釣ってすぐに河原で焼いて、その場でカジカ酒を作って一杯やりたいところだけど、車の運転があるので持ち帰って晩酌とした。

カジカを焼くにはやはり炭火がいいだろうと、小さな七輪に炭を熾して、すっかり暗くなった庭先でじっくりと焼く。カジカから染みだした脂がジュージューいっている。


脂が滴り落ちてそれが燃えて出る煙の匂いがいいのです。

ごめんなさい、ちょっと焼きすぎました。


真っ黒になってしまった。暗い場所で魚を焼いちゃだめですね。

 

お楽しみのカジカ酒をいただく

こんがりと焼きすぎたカジカを湯呑に入れて、そこに沸騰するちょい前くらいまで熱くした日本酒を注ぐ。

蓋をして数分待つ。呑みごろの温度になったころには、酒にカジカのエキスがたっぷりと染みだして、生茶のような色になっていた。


やっぱり焼きすぎだよな。それにしてもこのうまそうな酒の色。

これは絶対うまいだろうと、にやにやしながらすすってみると、なにか化学調味料でも入れたのではと疑いたくなるほどの旨みの濃さに驚いた。

もちろん天然の味なので、旨みがどれだけ濃くても嫌な感じはまったくしない。一匹の焦げたカジカからよくもまあこれだけのダシがでるものだ。

酒に入れてこれだけの旨みを出す魚なので、それ自体も当然うまい。焼いたカジカにちょっと醤油をかけたものは絶品で、食べ終わった後も口の中は旨みでいっぱい。

から揚げにしても当然うまく、丸ごとバリバリ食べられる。この味、ぜんぜん遠い魚だけど、どこかアナゴに近い気もする。


前にカレー味の衣をつけたサバを揚げた油を使ったら、うっすらカレー風味になってしまった。でもうまい。

自分で釣ったカジカで作ったカジカ酒を呑みながら、カジカの素焼きとカジカのから揚げをつまみにする。なかなか幸せな晩酌である。

このつまみに対して、カジカ酒はちょっとうますぎるので、二杯目はビールにした。


これからも年に一回は釣りたい

うまいよと聞いたカジカ酒は、なるほど確かにうまかった。でも焼いたのをそのまま食べたのはさらにうまかった。そしてカジカを釣ること自体が楽しかった。

季節に一度は釣りたい魚が、また一つ増えてうれしい。

棒がついた箱メガネを使っているおじさんがいました。これなら腰が痛くならなそうだ。

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