男のデコレーション
クリームをスポンジにぬり終わったので、今度はしぼり袋にクリームを入れてデコレーションすることにした。デコレーションもこの冬の海というキッチンで行えば、実に男らしい。さっきから男らしいを繰り返し書いているのは、そう書かないと何をしているのかイマイチ理解しづらいからだ。
冬の海は静かだ。サーファーが沖の方でいい波を待っているのが見える。砂浜を時折カップルや家族連れが通り過ぎて行くけれど、夏の海のような騒がしさが無い。そんな冬の海は僕に高倉健さんを連想させる。「自分不器用ですから」という台詞が頭に浮かぶ。なんて、冬の海は男らしいのだろう。
男の料理完成
クリスマスケーキなので、最後にサンタとトナカイの砂糖菓子をケーキにのせた。急に単なるケーキがクリスマスケーキに変わる。できたケーキは普通のクリスマスケーキだけれど、その過程を考えると、これは正真正銘の「男の料理」だ。
男の食事風景
せっかく男の料理でクリスマスケーキを作ったので、男の食事でクリスマスケーキをいただくことにした。「男の食事」とは、男らしさを感じる場所で、男らしさを感じる服装でする食事のことだ。要は、今のこの状態でケーキを食べると言うことだ。
美味しい。少しジャリジャリした食感があるけれど、それは冷たい海風が吹きすさぶ砂浜で作ったのだから仕方がない。しかし、このジャリジャリはキャンプで食べるカレーのような豪快な美味しさを演出してくれている。間違いなく男の料理だ。
男らしい終了
男の料理でクリスマスケーキを作り、男の食事でクリスマスケーキを食べた。今回の予定はすべて終了だ。12月の海に、極めて薄着。寒くて、寒くて仕方が無い。今回の目標である雰囲気だけの男の料理はできたと思う。ということで、撤収。
半被に着替える決心をするまでに30分以上を要して実は全然男らしくなかったのだけれど、着替えるのは早かった。海から出てきて、1分後には海に来た時の格好になっていた。とにかく寒いのだ。それに僕は冷え性なのだ。
男の料理への道は険しい
今回は僕が思う「男らしさ」を存分に使い「男の料理」を作った。 本来の「男の料理」とはかけ離れている気もするけれど、これも「男の料理」だ。しかし、この「男の料理」は、移動や寒さなどが身にこたえる。なので、今後はいわゆる「男の料理」に取り組んで行こうと思う。そっちの方が絶対に賢明だと思った。