今日もパソコンのメールボックスはスパム、つまり迷惑メールでいっぱいだ。
パソコンの中の話だし、自動的に仕分けしてくれるからまだいいけど、この量のスパムメールが実際にポストに届いたら嫌だなあ、しかも中身が缶詰のスパムだったりして、などとくだらないことを考えていたのですが。
……それを、どうしてもやってみたくなってしまったんですよね。
(text by 萩原雅紀)
スパムメールを作ろう
スパムの入ったスパムメールで溢れる自分ちのポストを想像して、スパムメール作りにとりかかりました。まず、生まれて初めて缶詰のスパムを購入。最初、ス パム缶を大量購入して、それをポストに詰め込んだ写真を撮って終わりにしようと思っていたのですが、家の近くのスーパーでは5缶で2000円近くなってし まうため、懐事情と相談して無理と判断。投函口からも入らないし。
そこで、スパムを切ってラップで包み、封筒に詰め込んで自宅に発送することにしました。いまこれを作っているのも自宅ですけどね。
あとはこれをポストに投函して、届くのを待つばかり。
送っていいのか
しかし、ポストに入れようとして一瞬迷いました。ラップしてあるとしても中身は生肉。汁が染み出る可能性は否定できないし、何かの拍子に封筒やラップが破 れないとも限らない。冬で気温が低いとはいえ、届く頃に腐っていたら無駄になってしまう。そもそも生肉は普通郵便で送っていいものなのか。
こんなくだらない(って書いちゃった)企画のために、ほかの郵便物に迷惑がかかるかもしれないことを考えると、怖くてポストに投函することはできませんでした。「怖い」というのは主に、めちゃくちゃ怒られるところを想像してです。
この歳で、生肉入れた封筒を自分宛に送って他人に迷惑かけて怒られる、ってちょっと想像のつかない近未来。