ワールドなスクエア
鬼怒川温泉にあるテーマパーク、東武ワールドスクウェアにやってきた。 ここは、日本をはじめ世界中の建造物が1/25のスケールで再現されているミニチュアパークだ。
というと、ともすると子供向けのB級観光スポットのようにに思う方もいるかもしれないが、再現されている建物のクオリティがすごく高いのだ。 実をいうと僕は東武ワールドスクウェアを訪れたのはこの日が初めてだったのだが、精度の高いミニチュアにすっかり驚かされた。 こんなに精巧な模型を屋外展示してあるなんてすごい。 超たのしいので、取材じゃない日にじっくりまた来よう。
正面にスカイツリー建設中
さて、今日のメインのミニチュア東京スカイツリーだ。 ちょうどこの日(2010年2月18日)、普段は足場に覆われている製作現場をマスコミ向けに足場を外して公開するというので、マスコミでもないのにお邪魔してきた。
エントランスを入ってすぐの一等地に、ミニチュアスカイツリーは建てられていた。 鋼管の柱が2本並んでいたが、写真右手前の方が塔の下の方で奥に見えるのが上部になり、2本に分かれた状態で作って、あとからクレーンで吊って組み上げるとのことだ。 現状でもずいぶんと高い(もらった資料によると14m)のだが、完成すると約26mの高さになる。 もちろん、東武ワールドスクウェアで一番高いミニチュアだ。
実物がまだなのに作っちゃう
東武ワールドスクウェアにある展示物は、どれも現存する建造物や遺跡を模して製作したものだ。 例外がニューヨークの世界貿易センタービルで、これは例の出来事で無くなってしまった。 この東京スカイツリーは、実物がまだ出来上がっていないのに製作しているので、ミニチュアが完成してから本物が出来上がるまでの間は、ふたつ目の例外となる。
そのため、実物の東京スカイツリーを設計している会社と綿密に打合せながら、ミニチュアを製作しているという話だった。 たとえば、柱の塗装も実物のデザイナーにチェックしてもらいながら決めたそうだ。 きっと設計したひとたちも、一足先に出来上がるこのミニチュアを楽しみにしているんじゃないだろうか。 この日は報道陣向けの公開だったので、テレビのカメラマンや新聞記者たちがたくさん来ていた。 きっとこの様子を新聞やテレビでご覧になった方もいるでしょう。
東京タワーを移動させて
いまこの東京スカイツリーミニチュアを作っている場所は、もともとは東京タワーがあった場所らしい。 スカイツリーのために東京タワーは、一等地を譲って端っこの方に移動してしまったのだ。 本物の東京タワーは移動しないが、テレビ電波塔の役割をスカイツリーに譲るのと同じだなと思った。