いよいよ溶接をやっちゃいます
いよいよ実習! まずは講師のお手本から。
目の前で鉄がドロドロに溶かされる様を見れるとは……ドキドキしてきました!
はいっ、溶接終了! まだ先の方が溶けて赤くなってますね。うおおおっ、コレが溶接ってヤツですか。
……しかし、遮光ガラス越しに見てたので、なんか暗くて正直どんな風にやってたのかよく分かんなかったんですが。こんなことで大丈夫かな?
「じゃ、あとは各自やってみて」
かなり不安は残りますけど、やるしかないでしょう!
まずは鉄板の上でまっすぐに溶接する練習です。
この鉄板がまた結構重いんだ。こんなにヘヴィーなメタルをドロドロに溶かしちゃうなんて……。ボクに出来るのかな!?
出来ませんでした。
一応、説明は一通り聞いていたハズなのに、いざとなると全然ダメ。結局、手取り足取り教えてもらいながらやることに。
そんなこんなで、なんとか……。
バッ! アーク放電発生!
バチバチバチバチバチッ! うおおおおっ、溶けてる溶けてる!
はい完成! ……超汚いな。
「いざはじめちゃえば、意外とそつなくこなせるんじゃ……」なんて思ってたボクが甘かったです。まっすぐに溶接するだけなのに、こんな難しいとは。
素人目に見ても明らかな問題点としては。
・スタート地点が変なところからはじまっている ・まっすぐじゃない ・太さが一定じゃない
といったところでしょうか。でもねでもね……結構難しいの、コレ。
まず「スタート地点が変なところからはじまっている」ですが、気持ちとしては鉄板の一番端っこからはじめたいとは思っているんですけど……。
溶接をはじめる直前は遮光ガラスを下ろしているので、スタートさせようと思ってる場所からどーしてもズレちゃうんですよね。
さらに「まっすぐじゃない」は、
溶接中は遮光ガラス越しにしか見ることが出来ないので、ビカッと光ってる中心点は明るく見えるものの、その他はやはり真っ暗。
なので、溶接棒をまっすぐ動かせてるんだか動かせてないんだかよく分からないんですよ……。この辺は目をつぶっててもまっすぐ動かせるような職人技が必要とされるんでしょう。
そして「太さがメチャクチャ」ですが、
太さを揃えて溶接するには、一定のスピードで溶接棒を動かしつつ、溶接棒と鉄板の距離を一定の間隔に保つ必要があります。
しかし、鉄板とともに溶接棒の方もどんどん溶けて短くなってしまうので、一定の距離を保つには溶接棒を徐々に下げていく必要があるんですよね。
最初はこんなに長かった溶接棒が。
溶接しているうちにガンガン溶けていって……。
しまいにゃこんなに短くなってしまうんですよ。
図解すると、こんな感じで徐々に下げつつ横にも動かしつつ……という作業をしなくてはならない。
そんなん出来るか!
文句をいってても仕方がないので、とりあえず練習あるのみ。黙々と作業をつづけます。
溶接している光景はものすごくカッコイイんですけどね。フォトショップ加工なしでこの輝き!
結局、出来上がったのはこの汚らしい鉄板ですが。なんじゃこりゃあ……ガッカリですよ。