ボクは溶接の天才なのでは!?

さて、ここまでやってきたのは溶接棒を使用する「手溶接」という溶接方法なのですが、続いて「半自動溶接」というのをやることに。

半自動溶接には、このガソリンスタンドの給油機っぽいヤツを使います。

このように先っぽからワイヤーがニョロッと出ているのですが、

引き金（？）を引くと

ワイヤーがグングン伸びてくるのです。

このワイヤーがさっきの溶接棒の代わりとなるのですが、自動的にグングン伸びてくるので溶接棒の時のように徐々に手を下げていく必要がないんですよね。

コレはちょっと楽ちんかも!?

そんなメカを使用して、この鉄材を溶接していきます。

ドッギャーン！　バチバチバチバチッ！

おっ、おっ……！　コレはいい感じかも!?

「距離を一定に保つ」ということをあまり考えなくてもいいので、すっごく楽ちん！　面白いようにガンガン鉄を溶かしていけます。キモチイイーッ！　タノシーッ！　ムハーッ！

ほい、完成！

溶接した部分の上に出来る「スラグ」という非金属物質の塊をハンマーで叩いて取り除くと……。

うおおっ、ピカピカと輝く金属が！　すさまじくキレイじゃないですか、コレ!?

さっき、手溶接でやったヤツとは比べものになりませんな。

いやあボク、半自動溶接の天才なんじゃないの……と思ったものの、他の人たちもすごくキレイに出来てました。

半自動溶接は、機械の設定さえちゃんとしておけば誰でもそこそこ上手くやれるもんらしいです。

しかし、この半自動溶接は本当に楽しいです！　手溶接であれだけヒーヒーいってたのがウソみたい。

コレならまたやりたいなぁ。この機械を家に一台欲しいくらいですよ。……死ぬほどジャマでしょうけどね。

そんなこんなで一日がかりの溶接体験が終了。いやあ、さすがに疲れました。

でも、普段絶対にやらないようなことを体験するのってすっごく楽しかったです。

後日談ですが、カメラマンとして同行してくれていた石川さんが、

……といってましたが、スミマセン、多分溶接のせいです。アーク光から紫外線とかガンガン出てるらしいんで。

ちなみにボクもちょっと目をやられていたらしく、この日の夜、

……ということになっていました。

うーん、溶接って大変な仕事だな。