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はっけんの水曜日
 
房総半島で大山倍達の足跡をたどった

遠くから見るとかわいい。これを素手で倒すか・・・。

牛が可愛い

館山の市街地からちょっと離れた九重というところに牧場があった。そこに牛がいた。広い牧草地で草を食べていた。休憩して寝てる牛もいれば、一生懸命食べ続けている牛もいた。

歌でも歌いたいような気分。これが牧歌的ってやつか。こんなのんびりしたところに来て牛を素手で倒そうって話になるのがまず凄い。僕なんてすっかり殺気を抜かれてしまった。ポカポカ陽気の昼下がり。

千葉県(特に鴨川市周辺)は酪農発祥の地であり、牛もおおよそホルスタインやジャージー牛だ。あまりこいつらと戦おうっていう気にはならない。

それでも牛を倒す!という殺気を持ち続けたんだから大山さんは凄い。心の牙が相当鋭いに違いない。


時間が1.3倍くらいゆっくり流れる館山の牧場。藤の花も満開で美しい。


あー、草うめー、とか思ってるんだろうか。

人間が気になるらしく、しきりにこちらを見ていた。

この牧場は放牧地の遠くに牛がいたので、その大きさや脅威をいまひとつ感じられなかった。ということで牛を間近に見られる牧場を探したらあった。

そこで見た牛は、やっぱでかかったたねぇ。


牛ってちょうでかい。長さ3mくらいある。軽自動車くらいの長さと大きさ。迫力あるね!

正面から見られると特に怖い。

ぎょろっと見ないでほしい。

顔が第一でかい。顔だけで1mくらいないですか、これ。

牛と戦って素手で倒すのなんて無理だ

最初の牧場では単に可愛いな、って思った牛だが、間近にみるとその大きさに驚く。驚くというか、引く。

牛は穏やかな動物でありいきなり人間に襲い掛かってきて食い殺されるなんてことは無い。でも、その大きさ自体が慣れてないと恐ろしい。大山さんは47頭の牛を殺し、うち4頭はパンチ一撃で即死させたのだという。

いやいやいや、人間にそんなことが出来るんですか。想像を絶する強さだ。そりゃ、そんなに強ければ人間相手なら無敵だったってのもうなずける。

大山さんの足跡のうわべの皮一枚をたどってみただけで凄いことがわかる。さすが、空手バカ一代だぜ。

牧場の人に「大山倍達に牛を殺された牧場はここですか?」とは到底聞けなかったのでこれで終わりです。そんなこと聞いたら絶対房総弁で罵られる。「あにいってんだわりゃ!くたばらすぞ!」とか言われる。

ではまとめです。

勝手な想像で足跡をたどってみました

勝手な想像で清澄山や牧場を見て回った。極真空手の人に牛の着ぐるみとか着せられて殺されないか心配だが、尊敬してるのでどうか許してください。フランシスコ・フィリォとニコラス・ペタスが好きです。

それにしてもだ。僕のイメージだと山籠りっていうのは人跡未踏の山奥でやるもんだと思っていた。が、僕が知ってる清澄山は人跡未踏の山奥も秘境でもない、と思う。

それとも、実は房総ってのは僕が思っている以上に秘境であり、僕は秘境出身だったのだろうか。その答えはこの記事を書き終えた今もよくわからない。

答えはともかく、房総は千年杉とかシャチとか鯨とか仏舎利塔とか、でかくて面白いものが沢山あるので是非遊びに行ってみてください。民宿に泊まれば8000円程度で地元の海産物を使った夕食を腹いっぱい食べられますよ。


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