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ロマンの木曜日
 
我が郷愁のファミコンショップ

キュイーン!の正体はこのドリルだった

江東区にある3軒はすべてさっきの「ワールド」さんの系列店。地元チェーンなんですな。残りの2軒の店構えもまたいろいろ。大型店とは違ったそれぞれのカラーがありますな。


こちらはノー・ファミコン表示。


ここぞとばかりに地元押し!
こういう情報に江東区民は弱い、のか?

こちらはサラッとしつつもファミコンと二段に主張。


しかしブルーレイも対応してます
ワールドさんはなぜか店の前が必ずバス亭。


ワールドがあるのも江東区という土地柄もあり、新しいというよりは昔からの街。あまり大手チェーンが入り込むような街ではない。それだけにこのワールドさんのような地元チェーンがしっかり根付いているというか。

さらにもう一軒、こちらは江戸川区。B級グルメ最後の地とも言われている小岩の駅前にこんなモロなのが。


後半になってモロなの来ました。自然にファミコンと主張。


中古ケータイなんてのも取り扱い中。


こちらは東京では少ないけども、九州はじめ地方ではかなりの店数を持つチェーン店。しかし東京では「街外れの商店街の法則」(勝手に命名)に引かれるかのように江戸川区に。しかしこの店は珍しく電車の駅前にあった。他はなぜかバス亭前が多いのだけど。

さて今回「ファミコンショップ」をうたってる店限定で巡ってみたけども、なぜ東京でもちょい外れの商店街ばかりなのか?考えてみた。

九州のド田舎育ちなのでファミコンショップが誕生するのは全国的にも後半だったと思うけれど、それでも1985年前後くらいにはそういったお店が近所に出来ていた。「中古でゲームが安く買えて、しかもいらないゲームを売れるらしい」。まだブックオフで売ったり買ったりが当たり前になるずっとずっと昔、その言葉は魔法のように聞こえた、はず。それが先に書いた自分がファミコンショップに感じた「怪しさ」だった気がする。子供ながらにお金をやりとりするやましさというか。


結局売らなかったんですけどね。で、まだ持っていると。


ブックオフもツタヤも無かった80年代、本屋も古本屋もレコード屋も貸しレコード屋も街単位、商店街単位であった。もちろんファミコンショップも。行動範囲というのは今に比べてずっと小さかったはず。街単位、商店街単位でだいたい完結するような。

しかしその後90年代に入り、大手資本やショップが続々と参入するようになり、都心も地方も商店街は廃れていった。ゲームソフトの売り買いもブックオフでまとめてドン、という人も多いだろう。

ただ、その中で根強く残った東京の23区でも外れの方の商店街。老舗であり、駅からも若干遠い。そして新宿や渋谷からも遠いのもあって、大手資本の影響もあまり受けなかった。だからこそ23区でもちょっと外れにファミコンショップが残ったのではないだろうか?ちょっとしたガラパゴス諸島か。

と強引に理屈を並べてみたけども何よりお店の熱意も当然ですよ!ともかく、これから生まれるゲームショップがわざわざ「ファミコン〜」と名乗る事はないだろう。そう考えると「ファミコンショップ」とは10年20年お店を続けてきた老舗だけが付けれる称号なのだ。

しかし今回は歩いた…どこも駅から遠いんだもの。しかも雨。

でもファミコンがあるとは限らない

ちなみに初代ファミコンの商品(もちろん中古)を取り扱ってるのは2軒くらいでした。値段もまさにピンキリで。レア物件としてちゃんと取引されてるもんですなあ。


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