デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


ひらめきの月曜日
 
漬物石選手権 決勝

決勝戦開始


実況: さぁ始まりました、第一回漬け物石カーリング選手権。決勝は高菜ーず対タクアンズとなりました。
この試合の模様は実況、私尾張と、解説の尾張さんでお送りいたします。よろしくお願いします。
解説: よろしくお願いします。

決勝戦に挑む面々

選手の声

なんとか試合までこぎ着けた漬け物石カーリング。すでに安心してしまっているがやるからには絶対勝ちたい。体力自慢の高菜ーずに運動不足の我らタクアンズが挑む。

両チーム、固い握手が交わされる。

選手の声

カーリングが氷上のチェスと呼ばれるのに対し漬け物石カーリングもベニヤ板将棋と呼ばれ戦略が勝負を左右する。オリンピックでカーリング日本戦を全部見た経験を活かして勝つ!

両チームキャプテンのコイントスでタクアンズが後攻に。

簡単にルール説明


実況:

それでは決勝戦が始まるまでに簡単に漬け物石カーリングのルールを説明いたします。


これなら赤チームが1点、青チーム0点

実況:

漬け物石カーリングは石を転がして円の中に入れるスポーツで、どれだけ中心に近い所に石を置けるかを競います。


これなら赤チームに2点、青チーム0点。

実況:

一人一投、各チーム交互に繰り返し、全員投げ終えた時点で円に近いチームに石の数だけ点が入り、それを5回繰り返し最終的に点数の多かったチームが優勝となります。


さぁ、いよいよ決勝戦が始まります。

 

高菜ーず、幸先の良いスタート。

実況:まずは先行、高菜ーずの第一投です。


山下選手の第一投が投じられました。
良いコースで進んでいる!さぁどうだ。

おぉっと、ギリギリ入っています!

第一投後の状況

実況:

一投目からいきなり入れてきました。ナイスショットです、山下選手。


選手の声

1投目からいきなり入れてきた。おぉ、カーリングっぽい。早く俺も投げたいと気持ちがはやる。


なかなか入らない石


実況:

それではタクアンズの第一投です。狙いとしてはどういった事になるでしょうか。

解説:

そうですね、相手の石に当ててはじき出す。というのも一つの手ですが、かなり隅にありますので普通に円に入れるのが良いでしょう。


さぁ投げられました。タクアンズ、懸命に掃く、掃く!
おぉっと、これは来たか!?

が、急激に曲がってレーンの外に!!投げた高岡選手はうなだれます。
このままだと、高菜ーず(青)に一点。

実況:

非常に惜しい一投でした。投げた後、同じチームの選手がホウキで掃いていましたが、どんな意味があるんでしょうか?

解説:

カーリングでは投げた後に滑る先をこすると氷が溶けて距離が変わるのですが、漬け物石カーリングの場合、特に意味はありません。強いて言うなら、応援ですね。

実況: 応援ですか。ファイト!

---が、ここから高菜ーず、タクアンズ共に石が円の中に入らない


非常に綺麗なフォームだが、コースがずれているー。
おおーっと、転倒、山崎選手転倒です。漬け物石もコースアウト。

高菜ーず、第一フレーム最後の一投。コースは良いがちょっと強いか!?
おっと、そのままオーバーです。

残り一投を残してこの状況。

実況:

第一フレーム残すは一投のみ。ここで青い石より内側に入れればタクアンズに一点、外せば高菜ーずに一点と大きな意味を持つ一投です。


選手の声

みんなの様子を見ていると滑る靴はバランスを保つのが難しく投げづらそうだったので普通の靴でいく。先取点はやれない。手堅く円に入れにいくぞ。


第一フレーム最後の一投を投げたッ。少しコースがずれているかー。
そのまま石はコースアウト。

実況:

残念ながら石は外れてしまいました。この結果、 第一投で 円に入れた高菜ーずに一点が入ります。


  1 2 3 4 5 合計
高菜ーず(青) 1         1
タクアンズ(赤) 0         0

選手の声

漬け物石は重くてコントロールしづらく、上手く投げたつもりが右にそれてしまった。だが、まだ試合は始まったばかりだ。どうにか逆転を狙う。

 

膠着状態

---が、その後勝負は膠着状態に入る。膠着状態といえば聞こえは良いが、両チーム石が全く入らない。


入らない。
入らない。

良いポーズだが、これも入らない。
こっちも入らない。っていうかなんでそんなポーズ。

選手の声

滑る靴を履いたり、強弱を付けてみたりと試行錯誤するも入らない。弱すぎると車輪が向きを変えコースアウト、強すぎるとそのまま通り過ぎてしまう。予想以上に難しいぞ、漬け物石カーリング。


  1 2 3 4 5 合計
高菜ーず(青) 1 0 0     1
タクアンズ(赤) 0 0 0     0

---第三フレームを終わって得点は試合開始直後の一投のみ。
もしかしてこのまま試合は終わってしまうのか、という空気が流れる。

 

対照的な作戦タイム


実況:

試合は半分を過ぎて点差はわずかに一点。ですが石が   全く入りません。休憩時間中にどのように修正してくるか各チームの動きを見てみましょう。


高菜ーずは実際に石を投げて感覚を確かめています。
体で距離、重さを覚えようとしています。

それに対しタクアンズは徹底的に作戦を練っています。
石には一切触らず何かを話し込んでいます。

実況:

実際に体を動かす高菜ーずと策を練るタクアンズ。実に対照的な両チームです。

解説:

膠着した状況ですが、嵐の前のような静けさに感じます。後半戦、試合は動きますよ。

実況: そうですか、後半戦楽しみにしましょう。

後半戦だハト。

< もどる ▽この記事のトップへ つぎへ >
 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.