家来をさがして
王さまは一人の力では王さまになれない。家来が必要だ。ワシは家来を集いたいと思うのじゃ。
王さまには家来が必要なのだが、さしあたって王さまを護衛する兵士みたいなのが欲しい。
兵士にはどのような条件があるか。はっきり言おう、槍が似合うやつである。
本物の槍だと危ないので、これもまたわくわくさんよろしく画用紙と銀紙を組み合わせて作った。埼玉のわくわくさんは兵士を作るよ。
こらしめられてるみたいな馬
公園を見回すと、4本の脚がすべて地中に埋められたかわいそうな馬がいた。見れば見るほどかわいそうなのだが、そんな馬を王さまを守る兵士にしたらどうなるだろう。
そう思って手作りのヤリを馬に装着してみた。
かっこいい、かっこいいぞ、馬!
みごとにかっこよくなった馬だったが、そこから一歩も動けなさそうだったので、家来として引き連れることはできない。埋まったまま置き去りにした。
たぬきとこども
直後にたぬきを見つけたので家来にスカウトしようとしていたら、子どもたちが寄ってきた。
子どもたちはよってきて、「かっけー」とか「すげー」とか言っていた。王さまのかっこよさ、すごさを理解する知性を持った未来の宝物だ(特に黄色い服を着たこどもがたくさん僕を褒めてくれたので宝)。
そう思ったのもつかの間で、子どもたちの王さまブームは30秒ほどで終了し、どこかへ走り去っていった。子どもの興味の移り変わりは早い。
彼らを家来にする流れが生まれるかと思ったが、それは叶わぬものとなった。
戦士ファービー
だいたい馬にしろ、たぬきにしろ、公園に設置してあるものだから、勝手に家来にして引き連れたりしてはいけないのであった。
王さま、実は既に家来候補を用意していたので紹介します。
王さまは家からファービーを連れてきていた。
ヤリを持たせたところ、非常に似合う。埼玉で一番勇猛果敢なファービーと言っても過言ではなさそうだ。
ファービーには歩く機能がないので、コロコロのついた小さな台車のようなものに乗せて引き連れることにした。遠征じゃ。