最初に登場した「反町の森公園」のすぐそばに広がる謎の林、保健保安林である。

宝の隠し場所には、私有地でないことと、重要史跡では無いことが求められる。また隠した本人は、月一回程度、宝の様子をチェックしに来ることが望ましいとされているため、ここしかなかった。
この保健保安林、中に入ってみると薄暗く異様な雰囲気であり、さまよっているうちに資材置き場にたどり着いてしまったり、栗畑に出てしまったりと、プチ探検するにはもってこいの場所である。

ここに宝を隠し、iPhoneで隠し場所の緯度経度をきっちり測定して、ジオキャッシングの公式サイトに登録した。名前は「Tsukuba, calm forest」（つくばの静かな森）だ。

さあ、発見してくれるのはいつだろうと気長に待つつもりでいたら、驚くことに、この翌日の昼には発見した方からの報告が２件届いた。
夕方に隠して、翌日の昼である！　驚きの早さだった。

実はもう一つの宝を作ってあり、多くの読者に発見してもらえるよう東京に隠したのだが、ここで宝の探し方に関してもう少し詳しく説明します。

１．専用アプリで探す

前のページで書いた専用アプリ、無料版は検索を行うと、現在地から近い順に３件の宝を表示してくれる。高度な宝検索はできないが、散歩やサイクリングのついでに探すなら十分だろう。
自宅のPCを使って公式サイトで検索してから、現地に着いた後の気分を出すために使うのもいい。ただし英語の表示のみなので、そこは少し大変だ。
有料版は1200円もするが、日本語に対応しているので、その点は貴重だと思う。

２．GPSのデータで検索する

公式サイトにログインすれば、宝の位置がかなり詳細に検索できる。「search with Google Maps」をクリックすれば、いきなりグーグルマップから探すこともできる。正直、グーグルマップであらかたの位置を調べ、現地では無料の専用アプリを使って近づくのが一番いい。（そう思ったら以下は読み飛ばして下さい）

しかし、緯度経度で探すという硬派な方法も捨てがたい。
任意の地点の緯度・経度を入力すれば、その地点を中心として何マイル以内、という検索をすることができる。
任意の地点の緯度経度は、iPhoneに表示されている現在地のデータでもいいし、「 Geocode Viewer 」というサイトなどでも知ることができる。
ただし、表示形式に注意して欲しい。表示は「東経●度●分●秒」という60進法表記と、普通の10進法表記がある。僕のアプリでiPhoneの画面上に出るのは、10進法表記だった。この場合は「Decimal Format(10進法表記)」と書いてあるところに入力して検索することになる。
すると宝の一覧データが見られる。クリックすれば個別データに飛ぶ。宝の個別データの10進法GPSデータを見たいときは、個別データから「Other Conversions」をクリックすれば、見ることが出来ます。

iPhoneで、僕の隠した宝を見つけて欲しい

ちなみに、僕が隠したもう一つの宝の場所は実家の近く、外堀公園である。宝の名称は「Shin-mitsukebashi」の予定だ。公園のベンチに座ってビールを飲みながら総武線や中央線が行き交うのを眺めるのは楽しいものだ。
公式サイトへの登録はこの記事を公開直後に行うので、金曜の朝には検索が可能になっていると思う。中には「Tsukuba, calm forest」と同じく、デイリーポータルZのシールを隠しておいた。シールは20枚組なので、謙虚な方は1枚をもらう程度にとどめておいて下さい。

さあここまで読んだあなたは、もう準備は万端。
今すぐiPhoneを持って、世界中の宝を見つけに飛び出そう！

コネタ。「Shin-mitsukebashi」の石柱には、今でも「東京市」って書いてある。これも探してみてください。