裏技とは、これを使うことだ
金ヤスリと釘に導線をつないでこすると、ヤスリの凸凹で接続のオン・オフが高速で繰り返され、振動スイッチの代わりを果たすのだ。 なるほど! これ考えた人もすごいなあ。 よし、不安要因はこれで解決された。とりあえずコイルを巻こう。
何にコイルを巻くか
合わせて300円ぐらい。灯油ポンプの管は太さがほど良かったのだ。詳しい人から見たら、すごく無駄をしているように見えるだろう。でも、身近なホームセンターで買えるものを使って作りたいので、この材料たちをよろしくお願いします。
僕を襲う困難
簡単に巻いているように見えるが、それなりに気を使う。 ポイントは、線を巻いた後に、さらに透明テープを巻くことだ。
こうすることで、すでに巻いた部分が固定され、2周目以降を巻くときも乱れ無く巻ける。子供の頃、2周目以降がきれいに巻けなくて、適当に巻き始めてしまっていた自分に教えてやりたい技術だ。
そしてこんなトラブルも僕を襲う。
こんな艱難辛苦を乗り越えて、僕はホルマル線を巻き続けた。性格が、世間で言うところの「A型タイプ」なので、一段一段きれいに巻かれていくコイルを眺めるのは、実は意外と楽しかった。思わずうっとりしてしまう。
そうして6時間後、総長100メートル分のホルマル線を僕は巻き終えた。