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はっけんの水曜日
 
回転寿司のネタを見ないで食べて当てるゲーム

安藤さんはワイルドさん

安藤さんの好きなネタはハマチだそうで、「白身とか絶対わかる気がしない」といっているが大丈夫だろうか。あまり魚を食べるイメージのない対戦相手である。

出題者の工藤さんが選んだネタはカニサラダ。たぶん私がマヨネーズ軍艦系に弱いと読んでのセレクトだろう。



対戦相手が安藤さんだと、急に大食い対決っぽくなりますね。
カニサラダってまず頼まないな。

私は目隠しをしているので、食べている時の安藤さんの様子をこの写真で初めて見たのだが、カメラを構えていた工藤さんがなんだかクスクス笑っていたような気がした理由がよくわかった。


まずはは匂いから確かめる。きっと暗闇でなにかを食べる際の本能がそうさせているのだ。
普通に食べているのだが、どことなく感じる違う霊長類感。

この問題は二人とも順当に正解。ここで安藤さんは「軍艦という以外はわからなかった」という名言を残した。


 
total
安藤
1
玉置
1

 

大波乱の二回戦

この勝負も楽勝かと思っていたら、二回戦でまさかの波乱。マグロのたたきを私がただのマグロと勘違いし、安藤さんは見事正解。さすがサーファーだけあって、実は海関係に詳しいのかもしれない。


マグロのタタキっていうネタがあるということを理解していなかった。
食べた瞬間に真っ赤なマグロの赤身が頭に浮かんだので、かっこつけてメニューをみないでマグロと宣言したのが悪かったか。

まずネタだけはがして味を確かめる男。子供のころ、それをやって親に怒られた覚えがあるぞ。
ある意味、勝ちに徹した安藤さんの勝利。「しめサバか迷ったんだよな」といっていたが勝ち。

安藤さんの名誉のためにいっておくが、普段からこういうふうに食べているわけではないと思う。


 
total
安藤
2
玉置
×
1

 

出題者の性格が表れてきた

ここからの問題は、出題者の工藤さんの性格を読めるか読めないかで回答が変わってくるという珍しい展開となった。

工藤さんが三皿目に選んだのは、なんとマグロ。マグロのたたきに続いてのマグロである。

安藤さんは「まさかマグロが続かないだろう」と判断してハマチを選択。私は「やっぱりマグロを続けてきたか」とマグロを選んで正解。このあたりは野球の配球に通じるゲーム性がある。


まさかのマグロ。続けて食べると、たたきとの味の違いがはっきりとわかる。
それを骨付き肉のように食べる安藤さん。ハムみたいな味がしたそうだ。

 
total
安藤
×
2
玉置
×
2

そして四皿目はさらにマグロが続いて一皿一カンの高級ネタである中トロ。これはさすがに今日一番うまかった。

まさかのマグロづくし。奇跡のマグロ三連投だが、両者ともこれは想像の範囲内か、二人とも正解。

工藤さん曰く、最初からマグロを三皿続けようと思っていたそうが、どこかに外角高めのカツオを一球挟むとよかったのでないだろうか、なんて解説したくなる配球だ。


食べる前から、次は中トロかなとは思っていた。
目をつぶって食べると、見ながら食べる以上にうまく感じるはず。

 
total
安藤
×
3
玉置
×
3

 

最終回の攻防

3対3で迎えた最終回の五回戦は、本日二度目の登場となる甲イカ。

「あれ、これはさっき食べた甲イカみたいだけれど、まさか二回も同じネタが出るなんて…」と私に思わせる、これまた工藤さんの性格が表れた選択である。なんだか安藤さんと味覚で戦っているというよりも、工藤さんとの裏のかきあいのようになってきた。

うっかり醤油をつけすぎたこともありかなり迷ったが、だまされずに甲イカを選択。

このゲームに全く自信がないと言っていた安藤さんも、「この味はイカか貝なんだよな」といいながら正解。どうも味覚のアバウトさを野生の勘で補っているようだ。

私がどんなに魚取りなどがうまくなったとしても、無人島で生き残るのは、間違いなく安藤さんだろう。


細かなスリットがうれしい甲イカ。
安藤さんとまさかの大熱戦。

 
total
安藤
×
4
玉置
×
4

 

一応延長戦に突入

このまま引き分けでやめてもよかったのだけれど、せっかくなので延長戦に突入。工藤さんが選んだのはまたマヨネーズ系のほっき貝サラダ。

自分ではまず取らないこのネタだが、食べてみると何食べているのかよくわからないけれど相性抜群。寿司というジャンルを無視したうまさが存在している。

安藤さんは悩んだ末に海老サラダ、私は海老サラダはさっき食べて違う味がしたので消去法でほっき貝サラダを選んで、見事優勝。


マヨネーズ系はあまり好んで食べてこなかったけれど、食べてみると実は好みの味だったという発見。
自分の得意分野でぎりぎりの勝利。焼き肉食べ比べとかだったら負けていたな。

 
total
安藤
×
×
4
玉置
×
5

試合のあとはノーサイドというかノーマスクということで、各自食べたいネタを好きに選んで食べたのだが、自分が選んだネタを普通に食べるというのは、ドキドキがなくてちょっとつまらなく感じてしまった。

それくらい楽しかったということだ。

目隠しをして食べるとおいしい

このゲーム、全部正解してしまってつまらないかなと思ったが、実際にやってみるとネタがなにかをだいたい絞り込むところまではできても、そこから先が結構わからなくて、ちゃんとゲームとして成り立ってくれた。

焼き肉、ケーキ、ジュースなどでやってもいいと思うが、たぶん回転寿司が一番このゲームにあっている。皿の値段が違う店でやってもおもしろそうだ。

また本文中でも書いたが、目隠しをした状態で食べると明らかに味がはっきりとわかっておいしく感じる。そして普段食べないようなネタも食べることになり、新たな自分の好みを知ることができた。おれ、マヨ好き。

でも醤油と間違えてガリをとった皿に寿司をつけていたのは恥ずかしかった。

取材協力:かっぱ寿司


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