「それから3年くらいしてですかね、その上司が取締役なのに周りに隠れて就職活動してて、突然『会社辞める』って言い出したんですよ。実際辞める一ヶ月前に」
−−ええ、トップなのに?その会社絶対ダメってことじゃないですか!
「やばい船から鼠が消えるみたいなね。まだその会社あるからダメじゃなかったんですけど、そう思いますよねえ。でも僕はそいつがいなくなることでモチベーション上がるかな、と思ったんですよ」
−−あ、なるほど!これで頑張れる、と。
「でもそれが自分の中で会社の思い入れがなくなってたんですね。(モチベーションが)戻んなくって。それで新しい責任者が正直悪政を敷く人間で。もともと同僚だったんですけどね」
−−上手くいかないもんですねえ。
「衝突はしないまでも変な感じになっちゃって。そのころずっと夜間の写真専門学校にも通ってて、いつかはフリーになりたいって憧れもあったんですよ。それでいいタイミングだなって辞めることにしました」 |