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ひらめきの月曜日
 
光るドロ団子を硬さで倒せ!自作ドロ団子

光るドロ団子も作らなきゃ

硬さ対決だ!と、意気込んでも光るドロ団子がなけりゃ、対決出来ない。売っているもんでもないし、どうしようと思っていたら、愛知県の土・どろんこ館という所で光るどろだんご教室が行われているらしい。


やってきました、土・どろんこ館

ならば、そこで光るドロ団子を作って、先ほどのドロ団子と 対決させてみよう。さぁ、光るドロ団子、どんなもんだ。

 

すでに出来て、る?


工作感があって、わくわくする。
かなりの人が体験参加。

受付を済ませ、体験の席に案内される。各席に新聞紙が敷かれ、見た事のない道具が置いてある。一体どうやって光るドロ団子を作るのか、期待に胸膨らむ。


えっ。

席が埋まり、係の人が前に来て、始まりそうだな。と、思った時ビニール袋が配られた。なんだろう。って、えっ。ドロ団子?えっ、出来てる!?


デカイ。

この教室は団子を光らせる部分だけをやるようで、団子自体は職員の方が二日前に丸めて、今まで乾燥させてくれた物を使うようだ。あれっ、硬さの部分とか、もう終わってるんじゃない?

意外な展開だが、自分が硬さの部分に関与していない分、純粋に光るドロ団子の硬さvs自分のドロ団子の硬さになるんだと、前向きに解釈した。よーっし、じゃあ、頑張って光らせるぞ!

 

光るドロ団子はひたすら丸さを求める


充分丸いと思ったけれども、全然ダメらしい。

光るドロ団子作り、まずは団子を丸くする。と、言われても、もう丸いじゃんと、思ったが、これではまだまだいびつらしい。
丸い穴が空いた道具に乗せて、膨らんでいる所を削っていく。


手前に手前にぐるぐる回す。
ショリショリ削れる。

団子をぐるぐる回して、容器の縁で削っていく。出っ張っている所が徐々に徐々に削れていって、どんどん丸くなる。簡単そうに見えるが結構力のいる作業だ。

 

そこもドロ団子か

力を込めて団子を削る、ショリショリショリと団子が削れる。 って、これ、ドロか!?見た目や感触が全然ドロっぽくない。何か違うの使ってない?いや、何かは分からないけどさ。


削りカスがパリッパリ。これ、ホントにドロか!?

そう思って聞いてみたら、焼き物用の粘土を使って丸めた物らしい。うわー、そんなんアリかー。だったら、お茶碗とか焼きドロ団子じゃん。でも確かにドロと言えばドロか。

じゃあ、焼いたら陶器になるのかな?と、聞くと、中が空洞じゃ無いから、熱が上手く回らずに破裂してしまうらしい。って、形変えたらホントに陶器になるんじゃん…

 

光るドロ団子はドロ自体が光る


見事まん丸に出来ました。
それに好きな色つける。

まん丸にする事が出来たら、次は色づけ。これが特殊な薬剤で、このお陰で団子が光ると思っていたのだが、なんと、ドロに顔料を混ぜただけの物。


ドロに色つけただけ。
コロコロコロコロ。

光るのはドロ団子自体で、色をつけなくても表面を整えれば光るらしい。えーっ、そうなのか。薬に頼った、ドーピングみたいなイメージがあった光るドロ団子だけど、お前、努力してたんだな。誤解してた。ごめん。


色塗り完了。青の上に白乗せて、青空を表現しようとしてみました。

 

磨くと激変、光るドロ団子


小さなビンでこする。
ちなみにこのピンはチョーヤの梅酒のビンらしい。 用意するためにいっぱい飲みましたよー。って言ってた。うらやましい。

色を塗り終わったら、表面を磨く。くすんだ今の状況からはこれが光るとは思いづらい。小さなビンの口を表面に沿わせて何度も何度もこする。


あ!!!

すると色が濃くなり、表面がテカり出す。テカる部分が広がり、光が強くなる。徐々に力を込めていき最終的には全力でビンと団子を押し合わせる。その結果。


光った!!!

ぴっかぴかに輝きだした。凄い凄い凄い、本当にピカピカだ。 これが特別な物を使った訳じゃなく、ドロの表面を整えただけというのがまた凄い(ドロは特別だけどな)。

こりゃあ夢中になるのも無理ないわ、すっごく嬉しいもん。だが、今回の目的は硬さ対決だ。コイツを持って帰って自作ドロ団子と戦わせよう。


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