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はっけんの水曜日
 
悪口を言いまくってオッケーなお祭り・悪口祭り!

珍妙な儀式はまだまだつづく

さて、山頂の本堂に到着して新年を迎えたところで「悪口祭り」は終了なのですが、ここ最勝寺では「悪口祭り」以外にも珍妙な新年の儀式があるらしいんですよ。


ブオーブオーとホラ貝の音につづいて、儀式を行うお坊さんさちがやって来ました。ボクも参加しなくちゃ!

問題の儀式は「お滝流し」と言って、全国的にも他に類を見ない珍しい儀式らしいです。


「お滝流し」は本堂の中で行われます。ものすごく厳粛な雰囲気の中、何がはじまるのか……

「どんなことやるんだろうなー、どんなことやるんだろうなー?」と思いながらドキドキしていたら、いきなり最初に名前を呼ばれたのでビックリしました。

なのでアタフタしてしまい、しかも「写真撮ってもいいっすか?」とか聞けるような雰囲気ではなかったので残念ながら「お滝流し」の写真がないんですよ……。

仕方がないので儀式の内容はイラストでご覧下さい。

大勢の人たちが見守る中、頭の上からお酒をぶっかけられるというだけでもかなり恥ずかしいんですが、さらに頭から流れてきたお酒を、舌をニュニューッと伸ばしてペロペロ飲むなんて……超・羞恥プレイ! なんだよこの儀式!

一応、年始にこの儀式を受けると色んな御利益があるそうですが……。コレやってる時点で、実に珍奇な一年を迎えてしまっている感もなくはないです。

ボクにつづいて、沢山の人たちが次々とこの儀式を受けていましたが、みんな揃って「本当にありがたいのかな、コレ!? でも伝統的な儀式だっていうし……」というような、非常に複雑な表情を浮かべながら帰って行ったのが印象的でした。


ま、信じる者は救われる……ですかね

疑問はものすごく残るけど……

悪口を言いながら山を登るのも、頭の上から御神酒をぶっかけられるのも、行為としては明らかにどうかしているし「コレ、どんな意味があるんだよ!」と聞きたい気持ちでいっぱいになりますが、厳粛そうな格好をした人が儀式≠ニいうたたずまいでいるだけで、何だか納得させられてしまうフシギ感覚。

飲み屋で頭にネクタイを巻いたサラリーマンが酒をぶっかけてきたら、グーで殴っちゃいますからね、普通。

しかし改めて考えてみたら、例年の年越しはイベントをやってたり、家でゴロゴロしてたりなので、お寺でちゃんと年を越すなんてものすごく久しぶりのことです(やってることはちゃんとしてなかったけど……)。初詣もちゃんとしたし(この寺で)、今年は何かいいことあるといいなー。


●大岩山毘沙門天最勝寺
栃木県足利市大岩町207


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