−−数珠の良し悪しって何で決まるんですか?
いい道具は、素材がいいもの。菩提樹だったり、水晶だったりします。悪いものはヒビや模様が入っているもの。よく擦るので、割れてしまいやすいです。あとは手の大きさに合ってるかどうか、でしょうか。
お坊さんはけっこうおしゃれなので、ふさの色なんかにこだわる人もいますね。
−−用途にある、こすったり、叩いたりというのは?
祈祷の際に手の中で数珠どうしをこすりあわせたり、除霊の際には憑いてる人・物を数珠で叩いたりします。そのため耐久性が大事です。
−−ひとりいくつくらい持っているんですか?
主に使うのはひとつだと思いますが、なにかあったときのためにカバンにスペアを入れていたりします。また、紐が切れて玉を紛失したときに入れ替えられるように、同じ数珠を2つ持っている人もいます。あとは使う場面により、念力の強さに応じて大きな数珠を持って行くこともあります。
−−買い換えたりすることはあるんでしょうか?
玉が割れてしまったらどうしようもないので買い換えますね。紐が切れたくらいなら自分で修理します。
そういったことがなければ、得度(出家の儀式)してから、死ぬまでずっと使えます。物によっては、代々で受け継いだりしてます。 |