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フェティッシュの火曜日
 
そろそろ『いわてまち焼きうどん』と向き合おう


2年前、岩手県の岩手町というところに、新たなB級グルメが誕生した。「いわてまち焼きうどん」だ。数年来のB級グルメブームに乗ろうと全国各地で急ごしらえの地元名物が登場する風潮をぼくは斜めに見ていて、しかも「焼きうどん」ってずいぶんありふれたメニューを投入したもんだなあと、半ば呆れてすらいた。

しかしながらそれから約2年、岩手町は焼きうどんで頑張りつづけているのだ。ろくに食べもせず否定的な見方ばかりするのはどうだろう。そろそろ隣町(そう、隣町の食べ物なのだ)の新しいメニューと向き合ってみよう。

櫻田 智也



東北新幹線いわて沼宮内

全国の新幹線の駅の中でもっとも利用客が少ないと言われる、東北新幹線『いわて沼宮内』駅。この駅があるのが岩手県岩手郡岩手町だ。


ちょっと寂しいね

新幹線の駅の順番(下り方面)でいうと盛岡のひとつ先、青森県にある八戸駅のふたつ手前。停車する新幹線は上り・下りともにおおよそ2時間に1本。新幹線が八戸まで開業した当初は、岩手と秋田にまたがる観光地「八幡平」方面への玄関口として賑わうことも期待されたようなのだが、残念なことに現在まで、その役は担えていない。


昨年末、東北新幹線は青森市まで延長

ところで東北新幹線が全線開通し話題となったが、「八戸」・「新あおもり」間に誕生したもうひとつの駅「七戸十和田」が取り上げられることはあまり無い。その行く末を危惧・暗示する例のような扱いで「いわて沼宮内」がテレビ番組で紹介されたのをみて、数少ない利用客のひとりとして淋しい気持ちになったものだ。


新幹線は期待と不安を乗せて走る

岩手町は、新幹線の八戸延長当時に、結局その恩恵をほとんど受けることはなかった(と、近隣住民として判断する次第)。このたびの全線開通は2度目のチャンス。「いわてまち焼きうどん」をひとつのブランドとして、なんとかその名を全国に届けようとしているのだ。


岩手はいつも待っています

 

食べてみなければ何も言えない

ぼくが「いわてまち焼きうどん」に否定的な考えを抱いたのにはいくつか理由があるのだが、それを言うまえに、やはり実際に食べてみなければ語る資格はない。斜めに見ていた隣町の頑張りに、ここはしっかりと向き合い、焼きうどんを味わってみよう。


とはいえ、これまでもイベントには足を運んでいた

時折開催される「焼きうどん」のイベントには、車で30分ということもあり、しばしば出かけていた。昨年12月に開かれた『天下五麺』というイベントでは、読売新聞の地方版に名前入りでコメントが掲載され、うっかりすると「焼きうどんファンです!」みたいな感じにもなったのだ。
ちなみにぼくが行ったのはイベントの盛り上がりもすっかり落ちついた時間帯で、そんなタイミングでインタビューしていたところをみると、あの記者はたぶん遅刻してきたにちがいない。


バッチ(右上)がもらえた

しかしこれまでは、いわてまち焼きうどん目当てというより、一緒に食べられる「他県のご当地グルメ目当て」というほうが正しかった。そしてああいうイベントで供されるものは、お店で提供されるものとはどうしても隔たりがある。今回は焼きうどんを提供する食堂をまわり、各店で食べ比べをしてみた。


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