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ちしきの金曜日
 
「ういろう」は全国的なものだった

もう一つのういろうは三重県産

最後のういろうは池袋にあった。三重県の伊勢に本店のある虎屋のういろである。

ここのういろ(虎屋では「ういろう」ではなく「ういろ」という)は僕も子供のころ食べたことがあるが、ちょっと「高いもの」という認識だった。


いわゆるデパ地下にあります。

ショーケースにどっしりと並んだういろ。その迫力はさながらういろう界の金塊である。


見るからに重そうな板である。ほぼ米で出来てるからな、重いのあたりまえだけど。
頭ぶつけたら怪我しそうな角だ(実際は柔らかいですよ)。

抹茶ういろを一本買った。

子供の頃、虎屋のういろは高い、と親に言われていたのだけれど、一本368円は他のういろうとさほど変わらないように思う。もしかしたらうちの親はイメージだけで高いと決め付けていたのかもしれない。今度実家に帰るときにはここのういろうを買って帰ろうと思う。息子が高いういろう買ってきた、って喜ぶに違いない。


パッケージの虎がういろうみたいなぼんやりとしたかわいさ。

ういろうはピントが合わない

ういろうの写真を撮っていてわかったことなのだけれど、マクロで寄るとピントが迷うのだ。つまりこの材料っぽい物体のどこにピントを合わせたいいのか、カメラが即座に判断できないのだ。まあそうだろう、僕だってどこが中心なのか判断できないもの。


ういろうの写真を撮るときは角の部分でピントを合わせたら比較的合いやすいです。
おおこの味、なんだか覚えているような。

虎屋のういろは米粉の他に小麦粉も入っているらしく、ベトベト感が少なく、ちょっとモチモチした羊羹のようだった。甘さも控えめで食べやすい。ういろうネイティブでないうちの子供も、なんだかわからないなりに喜んで食べていた。

番外編:ういろうみたいなお菓子たち その2

最後、ういろうに似たほかのお菓子代表として、虎屋(伊勢の虎屋とは別)のいもようかんも見てみたい。


見た目の素材感は似ている。しかし味はどうか。


…。

これはもう言葉を失うほどの違いだ。見た目の華のない感じこそ共通なのだけれど、いざ食べてみるとその洗練されたうまさに感動する。


くやしいけどうまい。ここで、もしかしたらうちの親はこっちの虎屋と間違えていたんじゃないかという疑念が浮かんだ。つまり「虎屋のういろうは高い」というのはういろうの売っていない芋羊羹の「虎屋」の話とごっちゃになっていたんじゃないだろうか。まあ今となってはどうでもいいが。

ういろうはやっぱりういろうでした

全国にあるういろうも、やはり僕の知っているういろうと同じ方向性を持ったものであることがわかって満足でした。

こうなってくるとますます愛知のういろうが食べたくなってしまったんだけど、どこか東京近辺で手に入る場所ってないですかね。

ういろうは賞味期限が短いので、がぶがぶ食べなきゃいけません。

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