見た目からして全然違う
・冷蔵庫で放置12時間 ・放置6時間+マシーン6時間 ・放置6時間+手揺らし6時間
と3種類の沖漬けが出来上がった。はたして味に違いはあるのか。
さぁどんなもんかと三つ並べてみたら予想以上に違いがある。
ここはまぁ予想出来た所だが、冷蔵庫ではタレの染みていない部分がちょこちょこあった。だが、それ以外の部分についても色の濃さが違う。温度の問題もあるのだろうか。
何よりも違うと思ったのは硬さだ。身、足、全ての硬さが全く違う。冷蔵庫<手<マシーンの順で硬い。冷蔵庫に差が出るのは分かるが、手とマシーンでもかなり違ったので驚く。
切ったら更に違いが明確になった。冷蔵庫の物は肝がそのままの状態だが、マシーンは縮み上がって小さくなっている。身も締まって、厚さが1.5倍位になっている。
まさかまさか、こんなに違いが出るとは思わなかった。揺らしたから全体に味が行き渡るんだろうな。その程度に思っていたが、そのままと揺らした物で全くの別物だ。
あまーい冷蔵庫
見た目に全く違った三種の沖漬け、実際に食べてみよう。 まずは冷蔵庫で放置していただけの沖漬けから。
一口食べると、甘いっ!まずイカ自体の甘みが来て、タレの味がじんわり広がる。もちろん味はしっかりとついていて、ご飯が進む。シコシコとした食感で沖漬けのタレが染みたイカの刺身。といった感じか。
大人の味、手
先ほどと同じ味をイメージして食べると、口に入れた瞬間驚く。苦い。苦みが先立ち、噛み応えのある身を噛むごとに旨味とタレの味が広がっていく。さっきと全く違う味、違うものだ。
これだけ味が違うのに味の濃さ、という点では同じ位に感じる。漬け込み時間が同じだからだろうか。こちらはご飯よりもお酒が進む、大人の味だ、手揺らし沖漬け。
全てが融合沖漬けマシーン
全く違った前二つの味。揺らしただけでこうも味が変わる物かと思ったが、手揺らしよりも揺れていたマシーンは一体どんな味がするのだろうか。
期待しながら口に含むと、旨い。甘くて苦くてしょっぱい。色々な味が複雑に絡み合っていて、感じるのは、旨い!だ。一番身が締まっており、プリッとしていて心地良い。
コレは文句なくご飯でもお酒でも合う。肝の苦みや旨味、身の甘み、全てがきちんと合わさった味。自分が苦労して作ったマシーンだからではなく、僕は一番コレが好きだ。
楽するために作り始めて、結局余計に苦労する事になったが、凄いぞ、マシーン!!
でも、もし食通がこの沖漬けを食べて「美味い!一体どうやって作ったんだ!?」って言ったときに「これで作りました」って言って沖漬けマシーン見せたら、多分怒ると思う。
「沖漬けは揺らした方が美味い説」半信半疑だったが、実際に食べてみて、僕は揺らした物の方が美味しいと感じた。凄いぞ、食通!
その後、冷蔵庫に入れて追加で漬けているが、揺らしてない物は肝がああいう風に縮まない。揺れて肝がタレに溶けたとかあるのだろうか。
手で揺らすのもマシーン作るのも難しいけれど、沖漬け作る時は少しでも揺らしたら美味しくなるかも知れないよ。