大根に乗せて食べる
本物カラスミと、なんちゃってカラスミの料理比べ。最初はカラスミの定番の食べ方。カラスミ大根です。カラスミを生の大根に乗せる、または挟むなどして食べるシンプルな食べ方です。
この食べ方は、塩気の強いカラスミの塩辛さを大根の水気と甘みで緩和する為に考えられたそうです。しかし、最近の物の傾向なのか、カラスミそのものは凄く塩辛い物ではありません。酒を飲む時においては、程良い塩辛さと言えます。
通常のカラスミの場合、この食べ方をすると味がボヤけた感じになることもあります。ところが、なんちゃってカラスミは味噌とニンニクの風味でかなりハッキリした味があるため、大根の水気に負けることがない。
本物カラスミが相手を選ぶ上品な味ならば、なんちゃってカラスミは守備範囲が広く誰とでも戦える力強さがあります。
例えるなら、本物カラスミがハーゲンダッツのアイスに対して、なんちゃってカラスミが昔懐かしいレディーボーデンアイスみたいな・・・全然違うか。むしろ離れたな。いずれにしろ、この食べ方ならば私はなんちゃってカラスミの方が好みです。あくまでも個人的な感想。
カラスミパスタ
続いての料理比べはカラスミパスタです。崩した、またはスライスしたカラスミをパスタに混ぜたものです。
今回はパスタの味付けをシンプルにして、麺とそれぞれのカラスミとの相性を見ました。なんちゃってカラスミが崩しづらいので、どちらもスライスで混ぜています。
カラスミを使ったパスタは、カラスミ独特の魚介系なコクのある味と塩気が、パスタの味と絡んで美味しいです。
本物も、なんちゃってもどちらも美味しいですが、なんちゃってカラスミの場合、更にニンニクの風味が乗るのでかなり味に力が出てきます。
最初からニンニクや唐辛子を使ったパスタに入れる場合ならば、本物カラスミの方が、味が落ち着いて良いかもしれません。今回のようにシンプルな物には、なんちゃってカラスミでしょう。
カラスミ餅
カラスミ料理比べ、3つ目はカラスミ餅です。薄く切った餅の間にカラスミを挟んで焼いた物です。
カラスミ餅は1個焼くのに使うカラスミの量が結構要るので、本物カラスミを使うと高級おつまみの部類に入ることになります。なんちゃってカラスミだと、それに比べてかなりお安く出来ます。
カラスミを挟んだ餅は両面の餅に焦げ目がつくまで焼いてください。中のカラスミにも少し熱が通ります。
カラスミ餅は、パリッと焼けた薄い餅の味と、少し加熱されたカラスミのコクのある味がとてもよく合い、酒の肴として最高の1品です。
本物カラスミの穏やかな味も美味しいのですが、この場合も味噌の風味のある、なんちゃってカラスミの方が餅の味を引き立ててより美味しいです。やはり米には味噌なのかもしれません。
ちなみに、タラコ以外で作るとどうなるのか
全体的に個人の好みに偏った味の判定でしたが、なんちゃってカラスミは本物カラスミに勝るとも劣らない良い味ということが分かっていただけたでしょうか?是非作って味わっていただきたい。
ちなみに、タラコのように近所のスーパーでも比較的簡単に手に入る魚卵は他にもあります。カズノコとか、イクラとか。それで作った場合も最後に紹介しておきます。