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はっけんの水曜日
 
東京大阪の同じ町しらべ

住吉くらべ

住吉というのは全国津々浦々にある地名だが、そのなかでもかなりの有名どころである大阪の住吉に行ってみた。


いい神社の感じビンビンの住吉大社参道

住吉大社は大阪の南の方の人達には初詣のメッカ(という表現はどうかと思うが)だそうで、とても大きな神社だ。


これテレビで見たことある
屋根の上の千木が鋭いVでかっこいい
若干 ayumi hamasaki
参道脇には飲み屋の路地が

海の神様

住吉さんというのは海の神様で、なんでこんな陸地に祀られているんだろうと思ったら、神社ができた時はこの辺が海だったらしい。
へー。
この話だけでも一週間くらいかけて(できれば1年くらい))取材したいところだが、滞在時間も限られているので周辺をささっと散策するにとどめた。


神社の周りは甘いものが名物ですよね
このどんぐりはなんなのだ

東京の住吉

東京には住吉がいくつかあって、新宿と人形町(ここはもう旧町名だ)と…もしかしたら他にもあるかもしれない。
そんななかでも駅があるのはここ、江東区住吉だけだ。


都営地下鉄の住吉駅

流行の地名だったのか

ここは元々深川住吉町といったそうで、昭和9年にできた町名とのこと。
東京の地名としてはどちらかといえば新しい方だ。
この辺はごく普通の、東京の東側にある住宅地で、大阪の住吉みたいにおめでたい感じはない。

どうしてここが「住吉」という名前になったのか、しらべたところではどうやら「縁起がいいから」ということらしい。
もともと「住吉」というのは「すみのえ」と読み、それがなんだかんだ転じて「住みよい」というニュアンスで、とくに住吉神社とは関係のない全国のいろんなところで地名として使われたそうだ。

意味こそややちがうがちょっと前の「○○が丘」とか最近の「○○ヒルズ」みたいなノリだったんじゃないだろうか。
きっと当時も「どこもかしこも"住吉"にしやがってよぅ」などと嘆いていた人がいただろう。
いつだって地名は適当に決まっていったのかもしれない。


東京の東側らしい景色
深川めしののぼりが立っていた
住吉銀座商店街というのがある
「きっちんさち」という鏡に映しても読めそうなお店

イタリアン

ここでぜんぜん関係ない話をするが、大阪の住吉で喫茶店に入り、「イタリアン」を食べた。
大阪や九州ではケチャップスパゲティのことを「イタリアン」と呼ぶらしい。
お店にはカツスパゲティというメニューがあった。
(カツがのってる時点ですごいと思うのだが)カツの下は何スパか聞いたところ「イタリアンよ」というので頼んだら赤いのが出てきた。
さらに余談をすると、僕の実家(北海道)では「イタリアン」というと塩こしょう炒めの白いスパゲティのことだった。
新潟ではまた別なのがイタリアンで、地名に限らずネーミングというのはなんと自由なことかと思った。


大阪のカツスパゲティイタリアン
東京では有名な新橋ポンヌフのナポリタン

あと、玉ねぎの切り方って関西に行くといつも「横に切るのか!」と思うんですが、地域差じゃなくて調理法の違いとかお店によってなんでしょうか


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