デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


土曜ワイド工場
 
干潟に作った巨大迷路で魚を捕まえる遊び

セルフ天麩羅と捕った魚の洗いの昼食

簀立遊びが終わったら、ホテルに戻っての昼食タイム。自分で揚げるという斬新な天麩羅定食に、さっき捕まえた魚のお刺身があとから出てくるそうだ。アサリの佃煮が二種類もあってうれしい。

さらにホテルの温泉も料金に含まれているので、遊んで、食べて、風呂に入るという、いたれりつくせりなフルコース。地引網みたいなアウトドアイベントとはちょっと違うけれど、観光としての満足度が高い。



この看板が読み取れなくて、食事場所がなかなかわからなかった。
天麩羅は自分で揚げるセルフシステム。父親と息子という組み合わせできていた親子が若干困っていた。

温度計のない天麩羅鍋なんて久しく使っていない。油に衣をちょっと落としてみて、浮き上がってくる早さで適温を確かめてウンウンうなずいたりするのが楽しい。

たまに跳ねる油と戦いながらセルフ天麩羅を楽しんでいると、しばらくしてお刺身が登場。全部白いのでなにがなんだかよくわからないが、マダイ、スズキ、シマアジ、アオリイカといったところだろうか。


天麩羅を揚げるのは好きなのでいいのだが、菜箸でなく割り箸というところが難易度高い。
自分で料理しなくていいのはやっぱり楽だ。豊漁だったら煮魚も出たらしい。

さっきまで生きていた魚というのは、刺身にすると新鮮すぎてぬるかったり味がしなかったりするのだが、ここではただの刺身ではなく、洗いにして出してくれた。たぶん。

とれとれピチピチの魚を素早く刺身にして、それを氷水で絞めてはぜさせた洗いは、他ではちょっと味わえないブリブリ感(調理方法は想像です)。

洗いという料理をはじめてちゃんと食べたような気がするが、あと二人前は食べたい味だった。涼しげで最高。

 

特大アナゴと黒い温泉

さらに追加で、デザートではなく、一切れが携帯電話くらいの大きさのアナゴが登場。もちろん天麩羅用である。そうだ、アナゴがあった。思わず無意識で拍手をしてしまった。


でかいアナゴだったので、一切れで十分満足できる。
あふぃい。

消えていたコンロの火を再び着けて、もう一度天麩羅の用意。

アナゴは小ぶりなものを一本揚げにするのが好きだけれど、こういう大きなものも、皮の弾力と厚みのあるふっくらした身が楽しめるのだなと新発見。小骨もぜんぜん気にならなかった。

お腹一杯になったところで、潮風と天麩羅油でコーティングされた体を洗うべく温泉に入ったのだが、ここのお湯は真っ黒の上に若干泡立っており、まるで気の抜けたコーラみたいで、とても気持ちがよかった。

もりだくさんな一日だった。

来年は貸し切りたい

簀立遊び、自分で魚を捕るということももちろん楽しいのだが、大人も子供も網を手に、全員が魚を追いかけているという空間がおもしろかった。

今回は乗り合いだったので知らない人だらけだったが、これが全部身内だったらなお楽しいと思うので、来年はもうひとつの本場である木更津あたりで、夢の貸し切りに挑戦してみようと思う。簀立遊びを一度経験した今なら、自信を持って友達に声を掛けられる。

貸し切るのに必要なのは30人。いっそ48人でSDT48を名乗れれば幸いだ。

黒い温泉ってはじめての経験。露天風呂は醤油の製造過程みたいでかっこよかったです。

ホテル静養園

< もどる ▽この記事のトップへ  

 
 

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲デイリーポータルZトップへ バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.