まず手に取ったぬりえは、見本つきのぬりえだった。こんな風に塗りましょう、とあらかじめ色づけされた絵が並んでいるのだ。
こんな感じ。
狸だろうか。 これじゃああまりにも血色が悪すぎる。 こんなに青ざめているのになぜニッコリしてるのだ。胴体も尋常じゃない色をしている。
これが見本になるのだろうか。
かわいい水玉模様だが、これを見本どおりに完成させるのはなかなか難しそうだ。
でもやればできそうだ。
見本どおりに塗ることは子供には絶対に不可能だ。いや、大人にも不可能だろう。だがなかなかかわいいぞ。
このぬりえはなかなか気に入った。これをお土産にしてしまおう。
が、ここで見本つきぬりえをさらに上回るぬりえを発見した。