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ひらめきの月曜日
 
アナログドット

ドット第三章「絵の具でデジタル画像」

アナログでドット 、着々です。

残る最後は写真。ここまでのドットの単純さに比べるとかなり難しそうだ。ある意味で手作業の限界への挑戦とも言える。

ここでも題材は顔。中でも一番やりやすそうな「目」の部分を拡大して書き写す。


ここ


写真の目の部分を切り取って拡大し、なんとか人力で書き写しができそうなぐらいにまで色数を減らした。


拡大 減色、これを写す

減色した目の画像はかなり実体がわからないことになっているがが大丈夫だろうか。目の写真なのに、緑やオレンジや水色のドットが入ってる。

今までにないビビり。しかしやらねば。デジタルの力を信じ、アナログの新しい可能性を開くため。なさねばならぬ。買わねば当たらぬ宝くじ。

模造紙の方眼の一マスを、そのまま拡大した目の画像の一つのドットとして絵の具で色を塗る。


今回は絵の具で


パソコン画面の見本にそって塗るだけの単純作業で、自分自身いまいち今どの部分を塗っているのかが分からない。

ただ与えられたタスクをこなす。楽だけど、ちょっぴり不毛。工業用ロボットが何か考えているとしたらこんな感じかも。

途中から手伝ってくれた母はパソコンに写る見本画面を見て色選びをしきりに気にしている。


内職みたいになってる母


「コレは何色なのよ? なんて名前の色?」
「え? コンピュータが適当に選んだ色だから分かんないよ」

くやしいが、そうなのだ。画面の表示に近い色を作るのは難しかった。どれも絵の具の単色にはない色だ。あわわ。このままではチャレンジ内容が「アナログの逆襲」から「パソコンの力を思い知る」になってしまう。


名もなき色たち

作業の大儀などわざと忘れつつ、苦闘半日。ついに模造紙にデジタル写真を完全移植した!



何事だろう。このなんとも言いにくい佇まいだ。良く言えば社長の別荘にでもかけてありそうな。ぶっちゃけて、作品に漂う妙なありがたみの無さが気になる。

では、離れて見てみましょう。



あ、目です! 全体的に色が濃いめだったようだけど、ちゃんと目が浮かび上がっております。

アナログの逆襲。一時はパソコンの力を思い知らされたと焦ったが、やりとげた今となっては、胸を張って言える。これはアナログとデジタル、両者の共同作業だったと。

※目の絵が見えてこない方はどうか心の目を開いて見て下さい。


デジタルの世界へ返還

作った絵は、またデジカメで撮ってパソコンに取り込んだ。デジタルとアナログの行ったりきたりだ。

分かったのはデジカメで写真撮るのは1秒だけど、ドットを書き写すのは半日かかるということだ。やっぱりデジタルなことはデジタルにお願いするのが一番だ。

手作業の底力はドットとは別のフィールドで生かしていけば問題ないなと思いました。


 

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