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特集


エキサイティング火曜日
 
自販機に誘われて

雪だ
100種類のお酌マシン
メダル投入
15分後

憧れの自販機

いきなり上越新幹線に乗っている。私は追い詰められ、ついに越後湯沢まで逃げてきたのだ。憧れの「自販機」に会うために。

それは何かというと、「利き酒の自販機」だ。先日、あるカメラマンの方からお話を聞いて以来、自分の中で約束の地となった。そうです、はっきり言ってここが今回のメインです。

JR越後湯沢駅の構内にある「ぽんしゅ館」。新潟の地酒やおつまみ、名物など魅力的な品揃えの観光スポットだが、その奥に「利き酒コーナー」があり、そこで「利き酒」を「自販」しているというのだ!(興奮気味)

ただしその方式は、レジで500円を払うとメダルを5枚とおちょこを1個渡され、好きな「お酌マシン」にメダルを投入し、注いでもらうというもの。

「レジで」ということは、人が間に入るじゃないか、と言われるかもしれないが、まあ、その、メダル入れておちょこに注がれる感覚を味わってみたかったので、これでいいのだ。

さて、100種類もあるうちからどれを選んで試せばよいやら。検索マシンもおいてあったが、見当もつかないので、名前にひかれたものを味わうことにした。

「清酒スキー」「米百俵」「景浦安武」「越後美人」「さむらい」

スキー帰りらしい若い男女が2手にわかれて利き酒ゲームをしているのを横目に、意外にたくさん注がれた日本酒を全部すする。どれも純度が高い気がする。

最後、日本一強い「46度」の日本酒「さむらい」を飲む頃には、ひとりでも利き酒ゲームやっちゃおうかと思うくらいわけわからなくなった。

まとめ

自販機って、よく考えると何でもそうだ。ゲーセンだってゲームの自販機だし。券売機だって。「お金入れると商品が出てくる」を広義にとらえると「ネットショッピング」もそうかもしれないが、それは違う。人の手がどこかに入るからだ。自販機はあくまで機械仕掛けであって欲しい。

そうか、私は「自販機」云々ではなく、「機械仕掛け」に弱いのだ、とやっと気がついた。

 


 

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