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特集


ロマンの木曜日
 
電話の向こうはどんな人?

路地裏の一番奥の一軒家。木製の看板には、電話帳で見た保育園の名前がカタカナで刻まれている。

間違いない。この保育園に、Kさんはいる。

チャイムを押した。


ピンポーン

1階はマットが敷いてあり遊ぶスペースの様だったが、誰もいなかった。

しばらくして2階から降りて来たのは、20代半ばくらいの女性で、ピンクのエプロンをしている。

この人が、Kさんなのか? だとしたら想像の似顔絵とは随分違う。


ちょっとすみません……

「あの、Kさんですか?」



「いえ、私は違います」
「Kさんはいらっしゃいますか?」
「彼女はアルバイトなので、さっきもう帰っちゃいました」

がーん!

暑い中、随分と歩いてきたこともありクラクラしてしまう。

「えーと、Kに何かご用でも?」

あっ、そうでした。すみません。
名刺を渡し今回の企画主旨を説明した。

Kさんの同僚は怒ることもなく、うんうん頷きながら聞いてくれた。
そうだ、せめて同僚の方にこの絵を見てもらおう。

「どうでしょうか? この2枚、Kさんに似ていますか?」
「うーん……」


……

2階から子供たちが2、3人駆け降りてきて、Kさんの同僚の足元にからみつく。

「あまり似てないですね」
「どっちも?」
「まあ、どちらかと言えば、こっち系でしょうか」

指差したのは多田作の似顔絵だった。
子供たちがKさんの同僚の足を引っ張る。

「すみません、忙しいので。もういいですか?」

Kさんの同僚は子供たちに連れられて2階に戻って行ってしまった。
今度はいつKさんが来るのか? それを聞く暇もなかった。


がっくし

「駄目だったね」
「ええ、残念です」

「何か俺、物凄くKさんい会いたい」
「俺もそうですよ、Kさんに会いたいっす!」


帰りも吠えられた



という訳で、電話の向こう側の人に会う事は出来ませんでした。僕の中でKさんの想像は膨らむ一方ですが、これ以上しつこくしてはお仕事の邪魔になってしまうので諦めます。

そこでリベンジです。
最後まで読んでくださった読者の皆様にお願いがあります。

本日、僕と電話で話しをしてくれて、勝手な想像で似顔絵を描いても怒らなくて、なおかつその似顔絵を持って来ても構わない、という方がいらっしゃいましたら、下記の応募フォームに必要事項を記入の上ご応募下さい。
折り返しこちらからご連絡させていただき、本日中に似顔絵をお手元までお届けいたします。

尚、その様子も今日中にレポートする予定です。
どうぞ宜しくお願いいたします。

※勝手ながら、東京近郊の方に限らせて下さい。ごめんなさい。

>>応募フォームはこちら (2004年7月22日13:30で締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。ご協力いただくかたにはニフティから個別にご連絡差し上げますのでよろしくおねがいします。)


リアルタイム更新中!!

・2004/7/22 19:30


 

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