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特集


土曜ワイド工場
 
iPodをケースでカモフラージュする

線香入れが機械の体を手に入れる

携帯蚊取り線香入れなんて、何年ぶりで手にするんだろう。幼少のころ、祖父の家でスイカとよく一緒に出されたものである。

腰にぶら下げるもの、という観点でいろいろ考えたら、「日本人なら蚊取り線香だ!」と一も二もなく思いつき、購入にいたった。他にはなかったのだろうか。

まあとりあえず、安全にセットできるよう改造していく。


このようにネットが張ってあるので・・・
切り去る。

分解するのはもったいないような気もするが、網を切ったりという細かい作業で目を物体に近づけると、ふだん見ることなどない細部が見えてくる。

すると、これを作った「旅行用パック職人」や「携帯蚊取り線香入れ職人」の、さまざまな技のあとがよく見え、こんな何気ない日用品にも細かい心遣いがされているんだなあと感心するのだ。まあ、機械が作ってるのかもしれないが。


スポンジ的なものに型取り線を入れ・・・
iPodに合うよう、線香入れにセット。

腰のユーザビリティ追求

ここで声を大にして、iPod用ケースの会社にいいたいことがある。いや、iPodに限らないかもしれないが、こういう「腰で操作する」必要のあるものをケースに入れるとき、上右の写真のように、本体が天地逆になるようにして欲しい。

腰についたものをそのまま上から見下ろすとき、当然そういう向きじゃないと見えにくいのだ。私の今のケースはそこが不満なのである。

昔のカメラで、正面に天地逆にフィルムカウンターのついたものがある。いちいち横から覗き見るより、カメラを持った手を手前に傾けて上からひょいっと覗くほうが便利だからだ。「破綻のない外観」を捨ててまでユーザビリティを追い求めたところに、非常に感動を覚える私である。


ヘッドホンを穴に通す。
穴から操作ギリギリ可能。

話がちょっとそれたが、これもあっという間に完成だ。もともと大穴がドカドカ開いていたせいで、簡単にできた。線香入れが第2の人生を歩み始めるときがきたのだ。


 

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