それではお皿を洗います

僕が「おおはし」さんを訪れたのは15時近くで、お昼時のお客さんたちのどんぶりが沢山残っていた。

ヨさんはその事を気にしていて、こんなに沢山あるから洗わなくていいと言っている。
いや、そういう訳にはいかない。僕はご馳走になりたかった訳ではなく、ラーメン代分を働いて返したいのだ。

ロエナさんからその辺のニュアンスを説明してもらい、ようやくカウンターの中へ入った。

スポンジに洗剤をたらし、お皿を洗う。
ゴシゴシゴシゴシ。

ヨさんは、カウンターの外からそんな僕の様子を微笑ましく見ていた。

時間にして30分弱。すべての洗い物を片付けた。

「アリガト、アリガト」

ヨさんは何度もお礼を言ってくれた。

ラーメンとお皿洗いを交換する事で、思いがけず日本と中国とフィリピンの国際交流が出来たものと自負しております。スケールの小さいウルルン滞在記？みたいな。

とにかく、ありがとうヨさん。長崎ちゃんぽん、おいしかったです。