そんなわけで、林さんとハンバーグレストランで待ち合わせ。早速判定してもらおう。機械の使い方を説明して、まずは通常時の声を登録してもらう。
「じゃあいきまーす。林雄司です。ウインナーが好きです。ウインナーが好きです」
「いや、それはそうかと思いますが、もっと客観的な事実を言った方が…」
「かなり自信ありますよ、ウインナーが好きというのは」
「…まあ、それはそれでいいんですけれども、とりあえずは年齢とか職業とか…」
林さんの思いを無下にするつもりはないのだが、やはりここはあくまで事実をおさえておきたいところ。なんとかなだめて外の天気や住んでいるところのことを話してもらった。
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