これは記念碑なのです
早朝の海にはすでにサーファーが数人海に入っていた。天気もいいし、これからさらに人が増えるだろう。夜が明けたばかりの海を渡ってくる風は新しい一日の香りを運んできてくれる。海はいい、やっぱり大好きだ。この大好きな海に自分の記念碑を建てるのだ、壁を塗ってな。
ここからはいつも通り三脚からの視点でお伝えします。
壁に下地となる白を坦々と塗っていく。こういう広くて平らな場所を一気に塗るのにローラーはかなり効果的だ。ぐんぐん仕事が進む。
ペンキは指定された水性ペイントを使った。水性ペイントは水で薄めることが出来るし使った道具も水洗いですむ。ということは雨で溶けたりしないのか、と心配していたのだけど、一度乾いてしまえば大丈夫とのこと。空を見る限り当分雨も降らなさそうなので一気に塗ることにする。
コンクリの壁の表面は見た目以上にでこぼこしているので、ローラーでざっと塗っただけでは細かい穴や亀裂まで埋めることが出来ない。なので何度も何度も塗り重ねていく。厚化粧の原理だ。
白い壁が仕上がりました
塗って塗って、とにかく厚く塗りまくった。その結果、壁は見事に真っ白になった。下地としてはなかなかの出来ではないか。ここに記念の文字を書いていくのだ。