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はっけんの水曜日
 
自分のために壁を塗ろう

イメージ画を前に作業を再開します。

これから文字を入れるわけです

前の日に塗った壁は次の日もちゃんと真っ白に輝いていた。実は夜の間に誰かに先に描かれていたらどうしよう、と心配していたのだ。

文字は金色に決定。

いよいよ文字を入れる。スプレーは白地に映えるかと思い金色を用意した。誕生日だしゴージャスな感じにしたかったのだ。

一応バランスを考えながらテープで貼っていきます。
その上からスプレーでペイント。
スプレー、かなり便利です。

壁に型紙を貼り、その上からスプレーでペイントしていく。実はこの日、寝坊して現場に付いた時点ですでに日が高かった。やばいくらいに暑い。

ここからはやっぱり三脚カメラでお届けします。

型を貼り付け、次々と塗っていく。
黙々と働く。それにしても暑い。
すでに脱いでる、しかもなんか飲んでる。
熱中症になるかと思いました。
たぶんこのあたり、右の方にいる若者たちと話しているのだと思う。
客観的に見るとかなり柄の悪い人だ。僕なら近づきたくない。

海水浴らしき若者3人組がやってきた。何をしているのかと聞くので、君たちこそ何をしているのかと逆に聞くと

「海で魚を取ってそれを食べながら酒を飲むのだ」とのこと。

確かに手にはモリと発泡スチロールの箱を持っている。たぶんこの中にビールとか冷やして入れてきたのだろう。平日の朝だぞ。

「僕は壁を塗っているんだ」

へーとかふーとか言いながら若者はしばらく僕の働きとかイメージ画とかを見ていた。小声で話しているのが聞こえる

「30歳ってことだろ」
「トゥーミーだってよ」
「え、自分の?」

若者はくすくす笑いながら海に魚を取りに行った。魚で当たれ、と思った。

先を急ぎます。



 

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