青物を挽いて自信をつける
安心なところで、「お茶っ葉」を挽いてみよう。
ところで、こういうものは何も石臼で挽かなくても、今なら電動ミルやフードプロセッサーで一瞬で挽けるのだ。でも石臼でゆっくり挽けば熱を生じないので、材料が変質しなくてすむ。
私のようなめんどくさがりには、いちいち電気製品を持ち出すより、こういうシンプルなもののほうが手入れもしやすい、ように感じる。
挽くうちに、普通のお茶がかなり香り立つようになってきた。いい感じだ。修業も勝手に終わりに近づいてきた。
続いてやってみたかったもの、「ふえるわかめちゃん」を挽いて、それでも増えるかどうか見てみよう。
想像ではもっとドロドロするかと思ったが、乾燥わかめは細分化されても水に戻すとある程度の大きさがあることがわかった。
わかったが、この知識をどう使えばいいのかがわからない。
でもだいぶ石臼の感触を楽しめるようになってきた。ツブの大きいものは最初は石が乗り上げてしまうが、ゆっくり挽いて安定してくると、少しづつ成果物が側溝にたまるのが見えてくる。
ゴリゴリ・・・がズリズリ・・・という音に変わると、心も安定してくる。