トラップその2:大いに道、それる
公園が見えたので、フェンスを目印に路地裏を探して、さあたどり着いた。
公園に来たものの、ジェットコースターなどあるわけでない。滑り台があるのみ。そこで子供連れでもない大人は、いったい何ができるだろうか。
するといきなり入り口に、フタ付きのゴミ箱が置かれていた。これ、子供なら格好の遊具にするんじゃないか。いまどきの子供はしないか。
・・・ゴミ箱でそうそう遊んでいられない。遊具だ遊具。
そこでオリ状のものを見つける。思わず傘を取り出した。
これ皆もやっただろう。学校帰りに、人んちの塀についてるフェンスの上を傘でダダダダッと引きずる行為。だから何なのだ、そこから何かインスパイアされているのかというよくわからない行為だが、なぜかやっていて楽しかった覚えがある。
そういえば、友人が子供(5歳)をディズニーランドに連れて行ったときのこと。帰りに「何が一番面白かった?」と聞くと、彼は「ベンチ!」と答えたという。ベンチの足の周りをぐるぐる回っていたのが一番の思い出だそうだ。ディズニーまで連れて行ってそれでは、親も疲れ100倍だろう。でもそんなものかもなと、なんとなくわかる気がする。
公園を出て、また街をふらふらすると、女性にはよくあるイベントが。
ヒールの細い靴を履いていると、こういう穴やレンガ畳のすきまにヒールが はまってしまうことがよくあって、腹立たしいことこの上ないのだが、はまる前に「はまりそうな穴」を見つけると、なぜかわざと穴にヒールを通してみたくなったりする、というのは皆さんも経験があるのではないだろうか。
街中の緑地帯に、いきなり出現したこのカエル。いかにもいじってほしそうだ。
他にも街には誘惑物がいっぱいだ。あまりに多かったので、ダイジェストで見ていただこう。
「何で遊べるか」という視点で街を見直すと、ふだん目に映らなかったいろいろなものが目に入ってくる。自分の脳で街をフォーマット、みたいな大仰な気持ちというか、新しい芸術を造っているような、たいそうな気持ちになってくる。
と、いいことを書いてみたが、しょせんは子供のやることばっかりだ。
ではやっと電車に乗りに向かいます。