デイリーポータルZロゴ
このサイトについて

特集


フェティッシュの火曜日
 
無駄なことをする

トラップその3:駅、そして電車

いうまでもなく、駅や電車内は公共の場所だ(いままでもそうだが)。平日の朝、人も大勢いるので、うかつなことはできない。


でも、足元の表示板の感触は確かめる。くにくに。

乗換駅での電車待ちの間、人も途切れたので、子供の視点をフル回転してみる。ルルルルル・・・・。

「アノ 表示板ノ シタヲ クグレ」と、脳内に指示があった。クグロウ。


あながちくぐれなさそうでもないのが、そそられる。
服とかスカート丈とか体面とかがいろいろ邪魔をする。
地面に手をつくと、もう何でもできるという気分になる。人の目ももういいやと。

大きなことをやりとげたという気分になって電車に乗る。車内ではおとなしくしていよう。


でもとりあえず連結部には乗らないと。

ふだんでも私は連結部に乗ってサーフィン気分を味わいたいのだが、世間と混み具合がなかなか許してはくれない。

山手線ではこのように連結部にドアがなくオープンスペースなので、じっくりと見慣れないネジや蛇腹やフックを堪能することができる。


蛇腹、さわり放題。
すみっこの車内広告の裏をめくってみる。白紙だ。
ああ、あの「広告押さえ」の透明なバンド、こっちがわにパチン!ってやりたい。

車内では不完全燃焼だったが、さて東京駅。通勤先の最寄り駅だ。ああ、もう少しで会社に着いてしまう。


なのでなるべく じらす。ツツー。

新幹線の改札のところの5段エスカレーターに・・・
乗って、降りる。これを繰り返す。
お、天井に鏡。
非常用遮断扉の取っ手も、なんとなく引っ張ってみたい。

ショッピングエリアのデッドスペースには、いかにも子供の遊びそうな遊具がいっぱい!


東京駅に堂々とこんなスペースが。
ちょっと持ってみます。
これはいけないな。足を乗せるふりでガマン。子供なら、乗ってどこまでも走っていく。
こんな謎の什器もあった。パンフ置き場か何かだろうか。
この形状のとおりに体を添わせる。

ただ、いかんせん、改装されつつある東京駅の中では限界がある。隙がない。いや、私は隙を探していたのだろうか。

用意されたものに対して、用意した人の意図通りに遊ぶ。それはそれで結構だが、その意図を共有できない子供は、自分の思うとおりに行動し、大人の意図しなかった「スキマ」で遊ぶ。

と、書いていてよくわからなくなってきた。別に東京駅には遊びのために用意されたところなんてない。


なので、そろそろ会社に向かいます。

 

▲トップに戻る 特集記事いちらんへ
 
 



個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.