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特集


土曜ワイド工場
 
“爆弾”と名付けられたたべものたち

海老ばくだん

おでんにも“ばくだん”があると知り、さっそく入手しました

通常おでん具の中で、中にたまごが入っているものを「ばくだん」と呼ぶが、浅草のおでん屋大多福には海老ばくだんという商品があるようだ。 


コンビニおでんを食べ慣れている僕には、薄味で上品な味だと思いました。
海老ばくだんの中には海老のほかに魚(鱈かな?)も入っていた。

自称コンビニおでん評論家、専門店のおでんにたじろぐ

下町のおでん屋大多福では、1人前のおでんを注文するとパックにいっぱい詰めてくれる。1人前で2300円。コンビニおでんに慣れている僕としては、かなり高い気がした。

僕はほとんど専門店のおでんを食べた経験がなかったのだが、コンビニおでんより全体的に薄味で上品な味だった。(コンビニおでんを基準にするのもどうかと思うけど)

海老ばくだんは、丸いばくだん型のおでんに、導火線のように海老の実が顔を出している。確かに、みためはばくだんだ。さっそく割って中を見てみると、海老のほかに魚(鱈?)やにんじんなども入っていた。

ばくだん以外のネタもおいしかった。スープは薄味なのに味はよく染みている。なのでどうやらかなり長い間煮ているのだろうが、煮くずれは起こしていない。弱火でていねいに味を染みこませているのだろう。おでん専門店にしかできない匠の技を感じました。

店員さんになぜばくだんか聞いたら
笑顔で
「そういうのをみんなばくだんって呼ぶんだよ」
と返された。僕が思っているほど、ばくだんと名のつく料理は珍しくないということか

 


・「海老ばくだん」の正体

海老の切り身がぜいたくに練り込まれたおでんのタネ

・なぜ“ばくだん”と名付けられたのか

1.やっぱりみためが爆弾っぽいからでしょう。

浅草おでん 大多福
東京都台東区千束1-6-2

魚介のばくだんなんていうメニューもあります。居酒屋より

ばくだんという名前のつく料理があることが僕にとってはなんだか不思議だった。会う人々にそう話していたのだが、みんな薄い反応だった。あまり不思議ではないのかもしれない。

しかし、逆に言えば「爆弾」というものがこれほど料理になじむのはそれはそれでやっぱり不思議なことである。

この記事を読んだかたに僕の感じた不思議さが伝えられたら一矢報いた気分である。

ばくだんと名のつく料理はまだまだある気がします。もし新たなばくだん料理を見つけたら僕に教えてください。そして一緒に不思議がりましょう。



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