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中までやわらかでした。 |
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片手で持てる揚げ物ばかり |
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チクワにも爆音の振動が伝わります。 |
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美味、黒いモツ
途方にくれつつ、串だけはちゃんと食べていこうと決心する。
「名物」と大書きされた、煮込みを発見する。黒いモツで、2センチ角の立方体だ。こんなデカいモツの串、はじめて見た。どこの部位なんだろう。牛か豚かも、よく分からない。
七味をかけて食べる。ウマイ! 白いモツより、味が深い。普通に飲み屋にあったら、絶対頼むウマさだ。チューハイにも冷酒にも合いそうだ。
つぎに揚げたチクワ串を発見。チクワの天プラ、大好きだ。チクワ片手に、レース場のすぐそばの、金網のところまで行ってみる。
爆音にしびれる
レースはそばでみると、スタンドで見るより、さらに爆音であった。飲みかけのウーロン茶の紙パックに振動が伝わるくらい、でかい音だ。金網にへばりついて、必死の形相で叫んでる男もいたが、やはり声はかき消されて、なんにも聴こえない。
すごいスピード。コケたら絶対、大ケガか死ぬかだ。森くんは、歌ったり踊ったりする職業から、よくこんなコワイ職業に転職したなあ、と感心しながらチクワをかじる。………ん、中にチーズが入っている、ウマイ! さっきは魚肉で裏切られたのに、今度は嬉しい誤算だ。
ひょっとして、ギャンブルもそういうものなのかもしれないな、と勝手に想像した。
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