デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


フェティッシュの火曜日
 
カブスカウトに体験入隊してきた

作ったもので遊ぼう

わけあって私が集会所に着いたのは定刻30分後。すでに1つめの競技が始まっていた。各組ごとの対抗戦だ。カーペット敷きの集会所、穏やかな冬日がさす中、なごやかな中にも隊長の笛がなりひびく。


キュービックパズル。6面全部を同じ柄にするだけなのだが、けっこう操作が難しい。
仲間同士助け合うのもあり。
すでにネクストステージに入った、右の人。
応援と称してなぜか腹筋を始める面々。各地で火の手があがり、火消しに走るリーダーさんだ。

「3組は・・・じゃ、乙幡さんもぜひ!」ということで、みんなにまじってほんきで輪投げしてきた。


牛乳パックの輪投げはなかなか難しい。 
なので、みんなぎりぎりまで近づいて投げちゃう。 

大人気ない勝ち方をしたあとは、最後の飛行機飛ばし競技。その前に!おやつの時間です。

わあ、おやつの時間。関係ない私までわくわくしてしまうな。なぜかこういうときのおやつは必要以上においしそうに見える。ロンパールームの影響ですな(話が古くてすいません)。

リーダーさんが、用意してきたおやつやお茶を配る。ご苦労様です。


メニューはカントリーマアムとハッピーターン。
静まり返っておやつを食べる面々。統率するなら今のうちか。

隊長さんたちが、事前に用意したスコアにちゃんと記録をつける。おやつ中に途中集計。ご苦労様です。

 

なぜ人はものを飛ばすのが好きなんだろう

最後は外に出て、例の飛行機を飛ばしにかかる。


友人の作ってきた飛行機と専用収納庫。すごい完成度なのである。
割り箸と輪ゴムで簡単カタパルト。

ここでは例外なく皆、自分の飛行機を飛ばすことに夢中。誰も他のことをしようとしない。皆、飛行機の飛んでいく先を凝視している。よく飛ばす大人のもとに行っては、その秘密を探ろうとしていた。

いや、今までの活動を振り返ってみても、子供たちはふざけきっていたわけではない。上の人が重要な話をしていればそれなりに感じ取るし、初めての集団行動の中に迷いはあるが、放り出してしまうものはいない。活動の流れに背を向けてしまうわけではなく、常に何らかの関わりを保とうとしている、ように見える。と、思うのだがどうなんだろう。

さて、私のもたぶんよく飛ぶわよ。御覧なさい。


いちばん遠くまで飛んでしまいました。いやー、ごめん。
集会所の屋根に何回か飛行機が乗ってしまった。私じゃないですよ。

リーダーさんも、大人力を駆使して作った特製飛行機を、子供のとは比較にならないくらいに飛ばしたりして、なんだかすっかり子供目線に。私も、スタート地点と着地地点を何回も往復するほど飛ばしてしまった。

競技を終えたら点呼し、祝声。これは先週と変わらないプログラムだが、今回は競技の結果発表が加わる。優勝した組、MVPともに前に出て表彰。賞品としてそれぞれに、ネッカチーフリングとバッジが授与されていた。これからはそれを制服のワッペンコレクションに付け加えていくのだろう。誇らしいだろうな。「バッジ」とか「ワッペン」、憧れだもんな。

表彰のときも、これまた祝声が交わされるのだった。


「○○組、おめでとう、オーオーオー!」
「ありがとう!オー!」

ここ練馬9団では、スカウトの数は43名、うちカブ隊は18名。練馬区全体には活動中の団は15個あり、カブだけだと200人くらい。多いか、少ないか?

私には、昔よりも少なく感じた。やはり有り体に申して、少子化の影響や他にもいろいろと忙しい子供の事情などあり、運営も大変らしい。指導する方たちも全員がボランティアというから・・・ご苦労様ですというしかない。

スカウト活動する子供たちが本当のところどこまでどう身を入れて活動しているか、その内面まではわからない。隊長さん始めリーダーさんたちも、任命された最初のころは「うーん・・・スカウト役員ねー・・・」なんて感じだったのが、子供たちといろいろやっていくに従って楽しさを見つけていったりするのだという。そう、そうでなきゃあんな立派な飛行機格納庫、作らない。

スカウト活動の一端を見られて、子供と対面するのは大変だと思うと同時に、子供は面白かった。自分が子供のころここに入ってたら、自分が親になってここに参加したら、など、いろいろ想像してみたりしています。

これが優勝した組へ贈られた、ネッカチーフリングだ。


 
 
関連記事
子供の頃流行った手遊びをやってみる
自分の力で空を飛ぶ
多摩川ロケットボーイズ

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.