「結婚してこの子(次男が取材に同行していた)がお腹の中にいる状態で上京してきたから、あんまり行きつけの店ってのが無くって」
−−家族と一緒が前提だと、店選びの基準はぜんぜん違いますよね。
「だから子供が学校に行くようになってママ友たちとお店行ったりして。それでここもR25に載ってて近いから行ってみようか、と」
−−ミーハー気味に行ってみたと。
「それで来てみたら、私が昔アルバイトしてた店の雰囲気と似てるのよね、福島の。あとウチの父親が行きつけにしてた食堂にも似てるのよー。入ってすぐカウンターがあって、酒瓶が並んでて(笑)。よく自転車で向かえにいってたのよ、『帰るよー!』って」
−−『じゃりん子チエ』みたいな世界だなあ。
「父親がお酒好きでねー。家族で食事に出かける時、子供だったらアイスとかある店に行きたいじゃない?今だったらファミレスとか。許されなかったのよね、おっさんの集まる所ばかり連れていかれて。かわいそうな子だったのよ(笑)」
−−でも気づけば自分の記憶に残って似た店に通ってしまってると(笑)
「そうなのよね‥。そのうち一人で来るようになって、店の常連さんとかも仲良くなって」
−−ダンナさんとは来ないの?
「ここは自分の場所?ていうか息つまるじゃん(笑)」 |