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フェティッシュの火曜日
 
「フムトアンデール(まんじゅう)」を再現したい

なんとまだ工程は続く

餡を包む薄皮の部分。中の餡が柔らかい素材である以上、少々固めに作りたい。かと言って固すぎてしまってもいけない。柔軟性を出すため、「ラバースカルピー」という樹脂粘土を採用することにした。何だか話が込み入ってきました。パーティーで次々に人を紹介される気分だ。

この粘土はその名の通り、オーブンで熱すると「ゴム状」になるという、大変なオモシロ粘土なのである。さあさあ早く練ってオーブンへ!と気がはやるところだが、いかんせん安価なものではないので、小さいサンプルでも作って試してみよう。


粘土自体も柔らかく、成形はしやすい。 プラナリアを作って焼いて、曲げてみた。うーん、ゴムだわ。
さっきの餡に、踏んだとき滑り出るようにサラダ油を塗って、のばした粘土の上に置く。これはまさに・・・ これはまさに、まんじゅう製造工程ではないか!わはははは。

まんじゅうの皮というより、餃子の生皮に近い感触。その皮で餡を包む作業はすこぶる妙な気分だ。子供らが「こなぷん」で遊ぶときもこういう感覚だろうか。本物じゃないけど本物みたい、でも食べられない。私の脳と体がケンカを始めそうで困る。のちのちストレスになりはしないか。それはないな。


そしてこれもやはりオーブン行きの運命なのであった。 そして切り込みを入れて餡の出口を作ったら・・・かわいいじゃないか。物言いたげな表情だ。

しかしその口にもオラオラ!とタルクを突っ込む。

一度おさらいしてみましょう。

  • あずきの粒をウレタン樹脂で作った
  • それをプリンゲルの餡に入れた
  • その餡に、踏んだときに滑り出るよう、潤滑油としてサラダ油を塗った
  • それをゴム皮で包んだ

わかったようなわからないような。
しかし、それを足で踏むことによって、ここに「フムトアンデール=まんじゅう」が完成するのだ!すると思うのだ!たぶんするのだ!

では踏んでみましょう。


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