ものすごく種類の多いコッペパンに興奮。上右の5種に絞って買ったものの、オレンジロールやマーガリンロールに思いを残したまま店を出た。今頃あの上空に、「もっとロールを!」という私の思念が漂っていることだろう。
うっかり大荷物になりながら、なおも「せいだ」を探す。が、そろそろ時間もなくなってきた。最終兵器「通りすがりの人に聞いちゃうビーム」を発射するときがきた。
ちょうどウォーキング中の、グラデーションサングラスをしたお母さんがやってきた、発射用意!「あの、すいません・・・!」
「はい・・・?」手にカメラを持ったままの私を、やはり手に持った大量のパンと交互に見比べ、けげんな表情だ。あ、いや、その。
「あの、せいださんっていう駄菓子屋さんに行きたいんですが、この辺に、昔ありましたよね」
一瞬ののち、どうやら私を「怪しい人物」枠から外してくれたようだ。真剣に考えるお母さん。
「・・・あ!あのねー、ありましたよー、清いに田ー、って書いて、清田さんねー!そうそうそうー」
おおお!
聞けばさっきの創作屋さんの向かいなんだという。「創作屋さんですね!ああ、あそこかー!」と、さっき通ったばかりでプチ土地鑑があるのをいいことに、自然な会話で終了。さあ、行ってみるべ行ってみるべ。 |